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アオキラン [ランの仲間]

ブログ開始から一周年
 お陰様でブログ「華甲からの花巡り」を一年間続けることができました。
 本日で記事数は210、掲載した植物は215種となります。閲覧累計数は22,000を越えました。多くの方々に訪問していただいたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。
 一周年記念というと大袈裟かもしれませんが、リンドウ科稀産種の花巡りで思いがけない植物に出会ったので掲載します。
aokiran.jpgaokiran2.jpg
アオキラン(ラン科)Epipogium japonicum 青木蘭
 本州中北部にまれに産し、ふつう落葉樹林下に生える。葉緑素をもたない菌従属栄養植物。環境省カテゴリで絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定。
 茎は卵形の根茎から出て,高さ10-20㎝,肉質で淡黄色,膜質の鞘状葉を2-5個着ける。
 花期は8-9月。4-7個の花を総状に着ける。花は苞とともに淡褐色。苞は卵形,膜質。萼片は狭卵形,長さ10-12㎜,幅6-7㎜。側花弁は萼片より少し短く,紫の斑点がある。唇弁は広卵形,全縁で両面ともに紫の斑点があり,背面は膨れて微細な突起が見られる。距は長楕円形,前方に軽く曲がり,先端は太く,やや2裂する。蕊柱は長さ5㎜,中部以下は扁平で2個の付属物があり,頭部は太くなる。

 和名は,発見者の一人青木信光氏に因む。

 薄暗い林床で何か枯れたようなものが、たった1本立っている。長い下山ルートが終わる少し前のことだ。関心のない者は見向きもしないだろう。この山塊で本種が分布していることは承知して、偶然見つけられればラッキーという気持ちでいた。登るときにも見ていたはずなのだが、気づかなかった。目標の高山帯への意識が強すぎたのかもしれない。シャッタースピードは、なんと1/2秒(f=5.6)。もちろんストロボは使用していない。現在のデジタル一眼レフの性能には驚かされるばかりだ。
 登山道沿いで、じっくり撮影することもできない。人が通るたびに尋ねられる。少しでも踏み荒らされないよう足早に下山した。(2017.9.11)

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