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トウヤクリンドウ [リンドウの仲間]

リンドウ科稀産種の撮影を終えて
 珍しいリンドウ科3種の撮影後、南アルプスの雄大な稜線を山小屋に向かって歩いていた。何となく後ろ髪を引かれる思いがしていた。それは3つの稀産種ではなく、高山帯でふつうに見られる植物への思いである。

touyakurindou.jpg
トウヤクリンドウ(リンドウ科)Gentiana algida 当薬竜胆
 北海道、本州(中部以北)に分布、高山の砂礫地に生える多年草。茎の高さは10-20㎝。淡黄色で淡緑色の小斑点がある筒状の花冠は、長さ3.5-4㎝。和名は薬用にされたことと想像できるが、エゾリンドウやリンドウなども同様に用いられてきた。「熊の胆よりも苦いことから竜の胆のようだ」が名の由来、リンドウはリュウタンが訛ったもの、と教えていただいたことがある。熊の胆は体験済みだが、竜胆は未だ経験していない。

 リンドウ科稀産種を探しているときも本種は至るところで見られた。花期は過ぎて花冠はより黄色み強くなり、先が痛んでいるものも多い。唯一の見頃の個体を愛おしく思い、撮影したものである。(2017.9.10)

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