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レンゲショウマ

想い出深い花
 この花をはじめて見たのは40年以上も前のことである。地元にある日本百名山・両神山塊にテントを張り調査中の時のことだ。私を含めた3人で、見事な群落を暫し見惚れていた。
 時は過ぎて、テントを張った付近の鉱山は大幅に縮小されて住民も数人となった。当時の登山道は閉鎖されて面影は皆無である。残念なことに、この花が大好きだった同行のO氏は還暦を迎えて他界した。お盆の頃に見頃を迎えることから、私にとっては盆花のようだ。
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レンゲショウマ(キンポウゲ科)Anemonopsis macrophylla 蓮華升麻
 本州(福島県~奈良県)に分布、主として太平洋側の温帯で湿り気のある落葉樹林下に生える多年草。1属1種の日本特産種。茎の高さ40-80㎝、根生葉と下部の茎葉は大型で、2-4回出複葉。数個から十数個の花をつけ、上の方から咲きはじめ全部が咲き揃うことは少ない。花の径3-3.5㎝。花が蓮、葉がサラシナショウマに似ることが和名の由来。
  埼玉県では標高1000m前後の夏緑林で見ることができる。個体数は激減して埼玉県では準絶滅危惧種扱いになっている。以前のような群落は皆無である。例年撮影していた場所では、蕾の時期にシカに食べられることが多い。恩師Y氏から良い写真を求められているが、花が下向きに咲くこと、薄暗い場所に咲いて花が揺れること、花の位置が葉から離れて咲くことなど、撮影には苦心する。(2017.8.20)


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