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ミヤマクワガタ

地域差にみる色や形の違い
 本品種は分布によって形態が異なり、それぞれが亜種(subspecies)、変種(varietas)、品種(forma)として分類されている。ここでは北アルプスと南アルプスのミヤマクワガタを花の色で比較した。
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ミヤマクワガタ(オオバコ科)Veronica schmidtiana subsp. senanensis 深山鍬形
 本州のブナ帯以上の山地または高山の岩礫地に生える多年草。クワガタソウ属Veronica は共通して果実に萼片がつき、兜とその前にある飾りの鍬形に似ていることが和名の由来といわれる。従来の分類(クロンキスト、エングラー)ではゴマノハグサ科であったが、APG体系ではオオバコ科に位置づけられた。
 写真上・中は南アルプス北岳、下は北アルプス白馬岳で撮影したものである。撮影時期は花の終盤(上・中)と咲きはじめ(下)で、その差はひと月もあり、形態的な比較には少々厳しい。一方、花の色は写真でも肉眼でもはっきりと違いがあった。図鑑では、花冠は青紫色または紅紫色、濃色の条があり、径10-12㎜とある。南アルプス(赤石山脈)の花冠は紅紫色で、アカイシミヤマクワガタと呼ぶこともある。和名では別々に呼んでいるが、学名上では同一種として扱われているようだ。(上・中2017.8.10 下2016.7.11)

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