シャジクソウ

東信の花巡り
　ヤナギランを撮影後、赤茶けた砂礫質の山頂部に向かう。保水力のない痩せた土壌で、厳しい環境にも適応する植物の花が見頃であった。

シャジクソウ（マメ科）Trifolium lupinaster 車軸草
　北海道、本州（長野県、群馬県、宮城県）に分布、山地の乾いた草原や海岸の岩上に生える多年草。草丈は15-30㎝。3-5(7)枚の小葉からなる掌状複葉で輪生のように見えることが和名の由来といわれる。4つ葉のクローバーとして知られるシロツメクサも同じシャジクソウ属Trifoliumである。
　火山を起因とする痩せた礫質の山頂部で撮影した。この個体の花の色は一際濃く、紅紫色の花弁に血管を思わせる濃紅色の筋が走る。 (2017.8.3)