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ヤナギラン

東信の花巡り
 今の季節、この地で人気があるのは今日紹介する花だろう。撮影した場所では草原が広がり、登ってきた人が食事や休憩するところである。まだ咲きはじめであるが、この頃が最も見栄えがする。
yanagiran.jpgyanagiran2.jpg
ヤナギラン(アカバナ科)Chamerion angustifolium 柳蘭
 北海道、本州(中部地方以北)に分布、高原の草地に生える多年草。茎は分枝せずに直立、高さ1-1.5mに達する。ヤナギラン属Chamerion ではなくアカバナ属
Epilobium として扱う考え方もある。「蘭」とあるがラン科とは全く別の植物で、細長い葉が和名の由来のようだ。
 私が撮影している時、「昔はもっと広大な群生だった」というお嘆きの声が聞こえた。時折、ヤナギランの群生地で聞く感想だ。本種は山火事の跡地、森林伐採地跡、スキー場などの裸地に最初に侵入する植物で、パイオニア植物(先駆植物)と呼ばれている。遷移が進み、やがては多様な植物からの草原や森林に変わっていくと考えられている。秋になると白い綿毛をつけた種子に変わり、風に乗って散布する。 (2017.8.3)

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