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ベニバナイチヤクソウ [ツツジの仲間]

群生するイチヤクソウ属
 イチヤクソウの仲間は草丈も低く目立たないものが多い。本種はその中で最も華やかで美しいものだろう。梅雨に入った本州中部の高原では素晴らしい群生を楽しむことができる。
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ベニバナイチヤクソウ(ツツジ科)Pyrola asarifolia subsp. incarnata  紅花一薬草
 北海道、本州(中部地方以北)に分布、冷温帯から亜寒帯の林床に生える常緑の多年草。花茎の高さは15-25㎝、1つの花茎に8-15個の花をつける。花の径は約13㎜。
 クロンキストやエングラーの分類ではイチヤクソウ科に分類されていた。他のイチヤクソウ属Pyrolaとは異なり、群生することが多い。撮影地はカラマツやシラカンバが混生する明るい林床で、群生地は桃色の絨毯を敷きつめたようだ。
 私が使っている図鑑(1981年初版)では、「イチヤクソウ亜科Pyroloideae は、独立栄養をいとなむ常緑の多年草」と記述されている。2年前のある観察会で「近年の研究では、菌根菌と何らかの関係がある」ことを教えていただいた。ミクロのレベルでの研究で、分類の考え方を含めて従来の常識が次々と覆されていく。自然科学は日進月歩で、退化する私の脳ではその変化について行けない。(2017.6.11)

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