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ヒイラギソウ

シソ科の花2
 今回は限られた地域に分布するシソ科である。
 2018.4.25に新たな群生地を掲載したので参考にしていただきたい。
hiiragisou.jpg
ヒイラギソウ(シソ科)Ajuga incisa 柊草
 本州(中部・関東)に分布、山の木陰に生える多年草。キランソウ属Ajuga は走出枝を出す仲間と、出さない仲間に大きく分類されている。本種は後者で、茎は直立または斜上し、走出枝をださない。葉がヒイラギの葉に似ることが和名の由来。環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されている。個体数減少の原因として、園芸目的の盗掘、植林されたスギなどの生長に伴う環境の変化などが考えられている。本県と群馬県境には、まだ貴重な群落が残されている。

 私見であるが、数箇所で観察した環境の共通点をまとめてみた。山地の沢筋で湿り気のある林内。大小のチャート質の礫が積み重なったガレ場気味の斜面。自生地の高木層はカツラ、オオバアサガラなどが優占。撮影地は急斜面にあり土壌は安定しているが、高木層の生長に伴った日照不足が原因しているのか、個体数は減少している。(2017.5.19)

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