ミヤマハコベ

新緑の季節
　黄色のヤマブキソウ（2017.5.9）を撮影していると白い小さな花がたくさん咲いていた。目立つ花ではないが、数の多さと花の白さで存在感を放っている。

ミヤマハコベ（ナデシコ科）Stellaria sessiliflora 深山繁縷 
　北海道（西南部）、本州、四国、九州に分布、山間の水辺や湿地に生える多年草。茎は斜上するが、のちに下部は地面をはう。同じような環境に生えるサワハコベに似るが、5枚の花弁が深く裂けること（サワハコベは浅裂）、花柄の片側に毛があること（サワハコベは無毛）で区別する。ミヤマハコベの花弁は一見10枚に見える。花の大きさは径約1㎝。撮影地では夜空の星のごとく群生しているが、撮影技術未熟なため肉眼で見たような写真が撮れない。仕方なく花弁と花柄の様子を意識して無難な接写とした。(2017.5.6)