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アブラチャン

春足踏み
 各地気象台からソメイヨシノの開花が発表される季節になった。しかし、秩父地方では今夜から明朝にかけてみぞれや降雪の予報。カタクリやキバナノアマナの蕾は開きはじめているが、春は足踏み状態である。
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アブラチャン(クスノキ科)Lindera praecox 油瀝青
 40年以上も前になるが、私が最初に覚えた植物の学名である。もっとも覚えた学名はParabenzoin praecoxで、標準ではなくシノニムsynonymの方である。Paraとbenzoinに分けて、枝を折った時の匂いを印象づけて覚えた。最近覚えたことはその日の内に忘れるが、若い時の記憶は未だに残っている。
 本州、四国、九州に分布する雌雄別株の落葉低木。幹は叢生して、高さは5m前後。花期は早春の3-4月、ダンコウバイ(3月14日)の花に似るが、ひとまわり小さく、色も淡くやや黄緑ぽい感じであること、花柄がつくことで区別している。秩父地方では沢沿い、林縁、明るい杉林など湿った所でふつうに見られる。老眼のため、撮影時には雄花雌花を区別できなかった。自宅に戻り画像を確認すると、6枚の花被片、雄しべ9個(外側6個+内側3個)で、雄花であることが判明(写真下)した。雌花には雌しべ1個と仮雄しべが9個ある。改めて、雌花を撮影しなければならない。チャン瀝青とはタール類のことで、果実(径約1.5㎝)や枝などから油を採って使っていた時代がある。(2017.3.31)
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