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ゲンゲ

し満足している写真シリーズ5(一年を振り返って)
 「一年を振り返って」の写真は、どちらかいえば希少な植物や変わった形をした花などが多くなってしまった。残り3回は、どこにでもあった花風景や植物を取り上げて締めくくりたい。最初は懐かしい花風景。
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ゲンゲ(マメ科)Astragalus sikokianus
 ゲンゲというよりレンゲ、レンゲソウ(蓮華草)の方が馴染みであろう。マメ科ゲンゲ属に分類される越年草、中国原産である。ある年齢以上の者には、春といえばゲンゲ畑を思い出すだろう。昭和の時代では「春の風物詩」であったが、化学肥料が便利に使われる今日では減少してしまった。わらべ歌や「春の小川」にも歌われ、春の季語である。ゲンゲの根には根粒菌の働きで球形の根粒がつくが、窒素の固定力が非常に強い。初秋の頃、水田の水を抜いた後に種を蒔き翌春に花を咲かせる。これを水田の緑肥、牛の飼料、養蜂の蜜源として効果的に利用していた。
 今春、キバナノサバノオのために比良山系を訪れていた時、代掻きをする広大な田園に懐かしい風景が広がっていた。通過する湖西線の列車の音が心地よく、春霞で煙る比良山系の山並みが優しい。ここは近江米の生産地、水田からの濁水、化学肥料や農薬はやがては琵琶湖に流入する。琵琶湖の環境に配慮する栽培技術が導入されている。(2016.4.24)


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