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イワザクラ [サクラソウの仲間]

季節を奏でる草花10(一年を振り返って)
 今回紹介するサクラソウ探訪の写真は昨年(2015年)撮影したものである。最盛期の花に出会えて満ち足りた気持ちで下山した。撮影地は自宅から遠く(車で400㎞弱)、おそらく最初で最後の訪問になるだろう。
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イワザクラ(サクラソウ科)Primula tosaensis 岩桜
 日本の固有種で、本州(岐阜県・紀伊半島)、四国、九州中部に分布、石灰岩の岩壁の隙間などに生える。温帯下部に生育し、葉の表面につやがあり、毛がないのが特徴。よく似ているコイワザクラは、温帯上部から亜高山に生育、葉の表面にまばらな毛がある。花は紅紫色、径2.5-3㎝。撮影中、地元の方から特別なイワザクラがあると教えていただいた。それが右写真、白花のイワザクラだ。アルビノタイプなのか、非常に弱々しい個体でより一層大事にしたい。親切な方は、麓から3時間ほどかけて毎日のように自生地にやってくる。集団の登山者がいなくなり、静まりかえった岩壁で話に花が咲いた。全体の個体数は想像以上に少ない。この自生地は盗掘による絶滅が危惧されて、「イワザクラ保護条例」が2003年に制定されている。(2015.4.22)


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