サネカズラ
12月3日は秩父神社例祭の大祭・秩父夜祭。今年は土曜日の上、1日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録が決定、天候にも恵まれ記録的な賑わいになることだろう。若い頃はこの日が近づくと何となく血が騒ぎ、1日からの例祭は、2日の宵宮、3日の大祭、4日の流鏑馬、市の立つ6日(六日町)まで楽しみが長く続いた。今では祭の雑踏は苦手である。
サネカズラ(マツブサ科)Kadsura japonica 実葛・真葛本州(関東以西)、四国、九州、沖縄の暖地に分布。サネカズラ属Kadsuraのつる性常緑木本、普通は雌雄異株。つるの樹皮から採れる粘液を整髪に用いたことから、ビナンカズラ(美男葛)という別名がある。花期は8月、目立たない花のようだ。赤い実は何度も見たことがあるが花は一度もない。図鑑で見ると上品な花である。来年は心がけて是非撮影したい。サネカズラ属の植物は、花(雌花)が終わると花床がふくらみ、写真のような液果が球状に集まる集合果をつけるのが特徴である。
昼間、屋台の舞台では「屋台芝居」が公開される。祭は300年余りの歴史があるが、昔の歌舞伎役者は、つるから採取した粘液を用いて髪を整え、演じていたのかもしれない。(2016.11.30)
2016-12-03 10:09
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