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タイアザミ [キクの仲間]

林道沿いのアザミ
 関東~中部地方で最も普通に見られるアザミといわれる。背景がボケるようなアングルでも写したが,全体の様子が分かる写真(写真C)はこれ1枚のみ。林道の脇は草刈りなどの影響を受けやすく,良い被写体は限られる。この株の上部も草刈りの影響を受けていた。
 ※ 写真は上から順にA~C
taiazami.jpgtaiazami2.jpgtaiazami3.jpg
タイアザミ(キク科)Cirsium comosum 大薊 別名 イガアザミ,ハコネアザミ
 本州中部(東北地方南部~中部地方東部,太平洋側)に分布,低山~山地,ときに亜高山の夏緑林や常緑林の林縁や林間の草地に生える高さ70-200m,あるいはときにそれ以上になる多年草。雌性両全性同株。
 茎は直立~やや斜上し,中部以上でよく分枝して普通枝は広角に伸びる。根出葉と株の茎葉は花時には存在しない。
 中部の茎葉の葉身は草質,狭卵形,羽状に浅裂~深裂し,裂片は3-6対,長さ1-7㎜の鋭い棘がある。

 花期は8-12月。頭花は数個が散房状に疎らにあるいは密集して着き,点頭して下向きあるいは斜め下向き~横向きに咲く。総苞は広筒形,径約10㎜,緑色,多少くも毛がある。総苞片は8-9列,革質,開出~斜開~反曲し,総苞外片は卵状披針形,長さ2-4㎜,内片より短い。腺体を欠くため,総苞は粘らない。花冠は長さ17-21㎜,両性小花で淡紅紫色,雌性両全性同株小花で紅紫色,狭筒部は広筒部より長い。
 ハコネアザミは山地草原の風衝地で見られる形で,茎は直立して,頭花は密な散房状となる。イガアザミは海岸に見られる形でハコネアザミに似るが,茎や枝がより太く,棘はさらに鋭く長さ10㎜を超えることもあり,関東南部に分布する。(2023.10.12)


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