タカネバラ

最も標高の高いところに生育
　咲きはじめの美しい花になかなか出会えないバラだ。花期は短く，咲いても痛んだものが多い。森林限界を越えた数箇所で見られたが，ほとんどが痛んでいた。　

タカネバラ（バラ科）Rosa nipponensis　高嶺薔薇　別名 タカネイバラ
　本州・四国（剣山）に分布，亜高山～高山帯の日当たりの良い所に生える落葉低木。高さ1-2m。
　葉は互生し，長さ6-11㎝の奇数羽状複葉。小葉は3-4対，長さ1-3㎝，幅1-1.7，長楕円形～楕円形で，上部のものほど大きく，先端は円く，縁には鋭い鋸歯がある。葉軸には小さな刺や腺毛が多い。托葉の上部は耳のように広がる。
　花期は6-7月。枝先に淡紅色の花を1-2個つける。花の径は4-5㎝。果実は偽果。(2023.7.7)