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クチバシシオガマ

嘴のような上唇
 シオガマギク属Pedicularis 数種を取り上げてきた。6年前に戸隠山系で写したものが気がかりで研究成果を検索していると「ヨツバシオガマの分類学的研究」が見つかり,次のように記述されている。
 ヨツバシオガマの分類学的な研究も進めています。分子データと形態的な解析から,ヨツバシオガマの北方系統と本州中部系統は種レベルまで分化していることが明らかとなりました。これまでの分類学的な取り扱いの経緯から,これまでは両系統は合わせて一つの種(Pedicularis chamissonis)とされていたのですが,これからは北方系統をP. chamissonis 本州中部系統をP. japonica として扱うのが妥当であると提案しています(Fujii et al 2013) 。(熊本大学院植物多様性学 藤井研究室HP)
 クチバシシオガマの学名は現在YListでは異分類というステイタスとなっている。学名や和名などが見直されるかもしれない
kuchibashishiogama.jpgkuchibashishiogama2.jpg
クチバシシオガマ(ハマウツボ科)Pedicularis chamissonis var. longirostrata 嘴塩竈
 南アルプスではほんとうのヨツバシオガマは珍しく,多くはつぎのクチバシシオガマである。
 本州中部の高山のものは全体にやや小型で,花冠上部のなかばから先は急に細くなり,長さ7-9㎜ほどに細長く尖り,花筒はやや白色をおびる。(2017.7.7)


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