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イワネコノメソウ [ネコノメソウの仲間]

地味なネコノメソウ
 萼裂片は緑色であまり目立たない。裂開直前の葯の色,苞の鋸歯,根生葉を注視しなければ,チシマネコノメソウと見誤ることになる。ネコノメソウ属の中でも一際地味な存在である。花時には根生葉が枯れてなくなり,裂開直前の葯は橙赤色となる。撮影地ではオオコガネネコノメソウと混生(写真下)していた。種小名echinus の意味は「ハリネズミの,刺の多い」。
※ 写真は上から順に上,中,下
iwanekonomesou.jpgiwanekonomesou2.jpgiwanekonomesou3.jpg
イワネコノメソウ(ユキノシタ科)Chrysosplenium echinus 岩猫の目草 別名 トゲミネコノメソウ,ホソバミズネコノメソウ
 本州(関東地方・東海地方)・四国・九州に分布,温帯林に被われた沢に沿う陰湿地に生える多年草。根出葉は花時には枯れて残らない。花茎は高さ3-12㎝。茎葉は(1-)2対が対生し,長柄があり,葉身は扇形または円腎形で,長さ2-8㎜,幅3-10㎜,基部は切形または広い楔形で,上縁には3-5対の内曲する鋸歯がある。花後,花茎の基部から走出枝を生じ,先にロゼットをつくらない。走出枝の葉は花茎の葉より大きく,間隔を開けて着く。
 花期は4-5月。花は径3-5㎜,萼裂片は花時に平開し,長さ1-1.5㎜,3角形~卵形で,鈍頭またはやや鋭頭,緑色で,ときに部分的に暗赤褐色を帯びる。花盤は淡緑色で,萼裂片の基部まで達する。雄蕊は8個,花時に直立し,約0.5㎜。裂開直前の葯は橙赤色。(2023.4.23)



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