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ヒメマツカサススキ

休耕田に生える稀少種
 開発によって消滅した湿地に代わり,休耕田は湿地を好む植物の残された環境である。ヨシなどが繁茂して遠目には荒れているが,藪をかき分けると貴重な植物が見られた。林縁に接しているので放置が続けば植物群集の遷移がさらに進むと思われる。
himematsukasasusuki.jpghimematsukasasusuki2.jpg
ヒメマツカサススキ(カヤツリグザ科)Scirpus karuisawensis 姫松毬薄
 本州(長野県,山梨県)に分布,日当たりの良い湿地に生える多年草。
 根茎は短く,疎らに叢生する。茎は直立し,硬くて円く,高さ1m位。
 葉は根生及び茎に着き,線形で扁平,茎葉の葉鞘は筒状に茎を包む。

 花期は8-9月。側生の分花序は5-10個の小穂集団からなり,頂生分花序は2回分枝する。鱗片の幅は1-1.3㎜の狭卵形。
 マツカサススキとコマツサカススキの中間の形態を示す。
(2022.10.13)


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