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マメザクラ

フォッサ・マグナ要素の植物
 別名フジザクラと呼ばれるように,富士山の山麓や箱根を中心に関東地方の山地に分布,伊豆半島や房総半島にも見られるという。奥秩父山系(埼玉県・山梨県・東京都)にも分布しているが,武甲山や秩父山地の石灰岩地などではブコウマメザクラC. incisa var. bukosanensis 写真E)に変わる。両種には,葉,萼筒,柱頭に違いが見られるという。参考に掲載したブコウマメザクラは武甲山資料館の植栽地で撮影した。
※ 写真は上から順にA~E
mamezakura.jpgmamezakura2.jpgmamezakura3.jpgmamezakura4.jpgbukoumamezakura.jpg
マメザクラ(バラ科)Cerasus incisa var. incisa 豆桜  別名:フジザクラ
 本州(関東・中部地方の主に太平洋側)に分布,丘陵から山地の林縁や明るい樹林などに生える落葉小高木。高さは3-8m,直径は太いもので30㎝になる。基部から分岐することが多い。
 葉は互生,長さ2-5㎝,幅1.5-3㎝の倒卵形~卵形,サクラの仲間では最も小さい。先端は尾状に長く尖り,基部は円く,縁には欠刻状の重鋸歯がある。葉柄は長さ5-9㎜,斜上する毛が多い。

 花期は3月下旬~5月上旬。花は葉の展開前,またはほぼ同時に開花する。前年枝の葉腋に散状に1-3個着く。花序に柄はほとんどない。花の径約2㎝,普通下向きに咲く。花弁は5個,長さ約1㎝の広楕円形~倒卵形で,先端には切れ込みがある。花柄は長さ8-15㎜,斜上する毛がある。柱頭は普通雄しべと同長か少し突き出る。萼筒は長さ5-6㎜の鐘状筒形。先端は鈍く,縁は全縁。(A:2019.5.19 B~D:2021.5.6 E:2019.3.29)


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