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ウリカエデ [カエデの仲間]

ウリそれともウリハダ
 花期はソメイヨシノの見頃とほぼ同じで,丘陵地などでも見られるありふれた樹木である。カエデの仲間は湿った所を好むものが多いが,本種は乾いた尾根筋でも見られる。元画像を拡大すると雌花(写真上)には先が2分する花柱と退化した雄しべ,雄花(写真中)には8本の雄しべが,それぞれ確認できる。紅色を帯びた鱗片葉(長さ約2㎝)が意外と美しい。ウリハダカエデに似ているが,花の数,葉の形や葉裏の毛,黄葉すること(ウリハダカエデは紅葉),樹皮などに違いが見られる。撮影した樹皮は幹の太い個体で,灰色の裂け目が入っている。
 ※ 写真は上から上・中・下
urikaede.jpgurikaede2.jpgurikaede3.jpg
ウリカエデ(ムクロジ科)Acer crataegifolium 瓜楓
 本州(福島県以南)~九州に分布,やや乾燥する尾根筋や尾根に接する傾斜地などの明るい場所を好み,山道沿いや若い2次林に多く見られる落葉小高木で雌雄異株。高さ6-8mで,幹は直径5-10㎝。樹皮は緑色に黒い縦の筋が入り,滑らかである。葉は対生し,長さ4-8㎝,幅3-5㎝,ほとんど分裂しないか,浅く3裂し,時に5裂する。先は尾状に尖り,基部は浅心形。花期は4-5月,淡黄色の花が総状花序に10個内外つく。花は5数性で,径約8㎜。雌花の花柱は反り返る。
 クロンキスト及びエングラー分類体系ではカエデ科として分類される。和名は樹皮がマクワウリの果実に似ることに因る。(上:2021.3.25 中・下:2021.4.2)

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