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テイカカズラ

秩父事件縁の地で
 この植物の和名は,謡曲の「定家」に因み,式子内親王の墓に絡みついていた葛が,親王を慕う藤原定家の強い気持ちとして,この謡曲では歌われている,という。よく通う丘陵地にある高木によじ登った個体を撮影したが,数本の高木が葛ですっかり被われている。この葛の太さは最大級だ。
 意識したわけではないが,撮影地の直下には秩父事件・縁の地,札所23番音楽寺がある。
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テイカカズラ(キョウチクトウ科)Trachelospermum asiaticum 定家葛
 本州~九州に分布,常緑樹林内または岩場などに生える常緑つる性木本。茎は長く伸び,茎から付着根を出して他物にはい上がり,太い茎では4㎝に達する。葉は対生,変異が多い。樹幹に達している枝の葉は,長さ3-7㎝,幅1.5-2.5㎝,楕円形で全縁。革質で,表面には光沢がある。林床をはうつるの葉は長さ1-2㎝,幅5-10㎜と小形で,波状の浅い鋸歯があり,脈上沿いに斑が入る。花期は5-6月,枝先や葉腋に集散花序を出す。花冠は径2-3㎝の高杯形,筒部は長さ7-8㎜。秋に長さ15-25㎝の袋果をつける。種子は長さ約1.3㎝の線形,先端には長さ約2.5㎝の冠毛がある。(2019.6.18)

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