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ヒメウラジロ [シダの仲間]

晩秋の兆し
 秋らしい気候となった途端、今朝は気温5℃台まで冷え込んだ。最低気温が5℃を下回るといよいよ降霜の季節。近年、春と秋が短くなった気がする。
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ヒメウラジロ(イノモトソウ科)Cheilanthes argentea
 岩手県・関東地方中央部・長野県・山梨県・静岡県・和歌山県・中国地方・四国地方・九州地方・沖縄本島・渡嘉敷島などに分布、比較的限られた場所に生じ、向陽の山地の岩上や路傍の石垣などにややまれにみられる常緑性のシダ。環境省カテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。 
 根茎は短く、直立から斜上し、赤褐色から暗褐色で線状披針形の鱗片をつける。葉柄は葉身よりはるかに長く、光沢のある紫褐色、もろくて折れやすく、下部には細い鱗片がまばらにある。葉身は五角形状で、長さ、幅ともに
3-10㎝。葉質は厚紙質、無毛で、裏面は粉白で白い。胞子嚢群は合着して長く連続する偽包膜に包まれる。葉は乾燥すると内側に巻きながら丸まる。常緑ではあるが、寒いところでは冬季には葉が枯れることもある。秩父地方では山間部の古民家の石垣などにみられ、珍しさはあまり感じられない。(2018.10.16)

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