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サイハイラン [ランの仲間]

采配を思わせる花
 武将は軍勢の進退を指揮する采配に様々な短冊状の装飾をつけていた。和名の由来は花をこの采配に見立てたことに因る。単葉のみの光合成でこれだけ豪華な花を着けることは難しい。地下で菌類などの恩恵を受けているのだろう。
saihairan.jpgsaihairan2.jpg
サイハイラン(ラン科)Cremastra appendiculata var. variabilis 采配蘭
 北海道~九州に分布、山地の林床にはえる多年草。偽球茎は卵形、やや離れ気味に接続して頂部に1-2個(ふつう1個)の葉をつける。葉は革質、長さ15-35㎝、幅3-5㎝。花茎は高さ30-50㎝で直立、基部は鞘状葉に包まれる。5-6月、10-20花をやや密につけ、総状花序となる。花は淡緑褐色で紅紫色を帯びる。花色は紫色から緑色のものがあり変化に富む。ときに根茎がサンゴ状に分枝して葉をつけないものがあるが、モイワラン C. aphylla として分類する。本種は部分菌従属栄養植物といわれ、わずかな葉の光合成でも十分なのだろう。写真上の葉は手前にある他の植物で隠れている。写真下の2株には葉はないが、土を掘って根茎の確認は行わなかった。ラン科について詳細な知識を持ち合わせていないので、サイハイランとして同定した(2018.5.21)

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