ヒナスミレ

スミレの季節
　アリアケスミレを撮影した後、少し移動して丘陵地へ続く道路を登る。切通しの所で一際目を惹く群生を見つけた。
ヒナスミレ（スミレ科）Viola tokubuchiana var. takedana 雛菫
　いがりまさし氏は「日本のスミレ」で「スミレのプリンセス」と解説している。山地の林下、やや日陰気味の所で見かけることが多いので、最初はは別のスミレではないかと思った。この切通しの工事は約30年前で、石垣やコンクリートを使わないで山の斜面を生かしてままの所。北東向き斜面は腐葉土が堆積し、適当な湿度も保たれている。スミレというよりはランの花を思わせる華やかさがある。まさにプリンセスといってよいだろう。(2017.4.15)
【参考文献】　
いがりまさし写真･解説　『山渓ハンディ図鑑6　日本のスミレ』（1996）山と渓谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-)　「BG Plants 和名－学名インデックス」（YList），http://ylist.info