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ミチノクフクジュソウ

フクジュソウとの違い
 前回(2月28日)でもふれたが、1属1種であったフクジュソウ属(Adonis)は、現在4種に分類されている。従来のフクジュソウに加えて、キタミフクジュソウ(北海道に分布)、シコクフクジュソウ(四国、九州に分布)、ミチノクフクジュソウ(本州、九州に分布)の計4種。4倍体の染色体をもつフクジュソウに対して、他の3種は2倍体であることが判明している。「キタミ」と「シコク」は遠隔地にあるために観察したことがないが、二年前にミチノクフクジュソウを観察することができたので紹介したい。
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ミチノクフクジュソウ(キンポウゲ科)Adonis multiflola 陸奥福寿草
 別の目的で北陸地方を巡っている時、「◯◯のミチノクフクジュソウが見頃になりました」という情報がNHKラジオ第一放送から流れてきた。自生している場所は見当をついていたので得意の寄り道を行う。本種はフクジュソウに比べて個体数が少なく、準絶滅危惧種(環境省)に指定されている。
 フクジュソウとミチノクフクジュソウの形態上の大きな違いは萼片にある。萼片が花弁よりも明らかに短いものがミチノクフクジュソウ、花弁とほぼ同長かやや短いものがフクジュソウといわれているが、実際にはそれぞれ個体差がある。短い萼片を意識して撮影したつもりである。(2015.4.23)


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