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シモバシラ

小寒(自然の造形美)
 
地域によって異なるが、当地では穏やかで暖かな正月を迎えることができた。今日は二十四節季の小寒、いよいよ寒の入りである。これから立春までが最も寒い時期。やっと平年並みの気候というが、我が家のロウバイは見頃を過ぎた。以前は正月を過ぎても蕾のこともあった。
shimobashira.jpg

シモバシラ(シソ科)Keiskea japonica 霜柱
shimobashira2.jpg 日本の固有種で本州(関東地方以西)から九州に分布。沢沿いの湿った所で見かけることが多い。枯れた茎に霜柱ができることで知られるが、9-10月に写真下のような花を咲かせる。多年草のシモバシラは地上部が枯れてからも、根は引き続き水を吸い上げて茎に送ろうとする。夜間の放射冷却現象で氷点下になると、送られてきた水が氷の結晶となる。その形は様々で自然の造形美に感動する。枯れている茎の部分(断面は四角形)は霜柱によって裂け、これを繰り返しながらもろくなる。裂け目が小さい時は氷の結晶は垂直方向に伸び、裂け目が大きくなると結晶は水平に拡がる傾向にある。このような現象はシモバシラだけでなく、他の一部のシソ科植物でも見られる。すでに紹介したヒキオコシ(2016.9.28参照)にも同じような現象を確認している。シソ科以外では、カシワバハグマ(キク科)に霜柱ができることが知られている。(写真上2016.12.29 下2016.9.17)


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