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センダン

植栽された木?
 ウメガサソウを撮影後、人気の少ない丘陵を歩いていると無数に花をつけた古木を見つけた。葉は奇数羽状複葉、フジキやユクノキと思い込んで撮影した。帰宅して画像を確認するとマメ科の花ではない。よく聞く名前で、万葉の昔から親しまれている木であることが分かった。
sendan.jpgsendan2.jpg
センダン(センダン科)Melia azedarach 栴檀
 四国、九州、沖縄に分布、海岸近くの日当たりのよい所に生える落葉高木。図鑑によれば、本州の伊豆半島以西の暖地に野生状態のものが見られ、これを自生とする説があるようだ。

 この個体は、高さ10mを越え、胸高直径20㎝ほど、傘状に枝を広げている。暖かい地方では学校や街路樹として植栽されているようだが、ここは寒い秩父盆地である。人里離れた丘陵で近くに民家はない。約25年前、近くの広大な丘陵が公園として整備されいるが、この公園内に植栽されたものは見当たらない。埼玉県植物誌では、「県内では植栽される落葉高木である」とあり、平野部を中心に逸出した植物として分布が確認されている。(2017.6.1)
【参考文献等】 
樹に咲く花 離弁花② (2000) 山と渓谷社
伊藤洋 編「埼玉県植物誌」(1998) 埼玉県教育委員会
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info

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