マキノスミレ [スミレの仲間]
スミレの季節
去年に続いてマキノスミレを観察できる尾根を訪れた。フモトスミレや交雑種ミドリミツモリスミレなども見られるお気に入りの場所である。ところが年々数が減り、被写体になるような個体はほとんどない。原因は二つ考えられる。一つは樹木が生長して日照不足になったこと。もう一つはトレイルランニング。撮影当日も大きな大会がこの地域で開催され、500人を超える参加者が次々に激走してくる。大会規定には自然保護に関する事項が定められているが、すれ違いが難しい山道での規定遵守は無理である。それよりも必死で下りてくる選手と衝突でもしたら、こちらの身がもたない。大会コースから外れ、近くの崩壊斜面で撮影した。様々な楽しみ方があるのは理解しているが、割り切れない思いが残る一日であった。
去年に続いてマキノスミレを観察できる尾根を訪れた。フモトスミレや交雑種ミドリミツモリスミレなども見られるお気に入りの場所である。ところが年々数が減り、被写体になるような個体はほとんどない。原因は二つ考えられる。一つは樹木が生長して日照不足になったこと。もう一つはトレイルランニング。撮影当日も大きな大会がこの地域で開催され、500人を超える参加者が次々に激走してくる。大会規定には自然保護に関する事項が定められているが、すれ違いが難しい山道での規定遵守は無理である。それよりも必死で下りてくる選手と衝突でもしたら、こちらの身がもたない。大会コースから外れ、近くの崩壊斜面で撮影した。様々な楽しみ方があるのは理解しているが、割り切れない思いが残る一日であった。
マキノスミレ(スミレ科)Viola violacea var. makinoi 牧野菫
本種はシハイスミレの変種で、一般的には東日本(青森県~兵庫県に分布)に多いとされる。一方、シハイスミレは西日本に多い。また、近畿地方から中部地方は両種の混生地域という。山地や丘陵地の尾根などに生えることが多い。この個体は崩壊斜面に生えているものを撮影したが、葉の広げ方や花の色は典型的なマキノスミレではない。どちらともいえないような個体も多いという。東京都西部や埼玉県西部では生える場所は異なるが、両種を観察できる。「日本のスミレp177」(いがりまさし)には次のようにまとめられている。( )内にシハイスミレの特徴を示す。(2017.4.16)
葉の形-長披針形、先はとがる。(長卵形、先は急に細くならない)
葉の広げ方-垂直に近い。(斜め上向き)
葉の裏面-わずかに紫色を帯びる程度で、花のあと淡くなる。(紫色を帯びる)
花の色-濃紅色(淡紅紫色~濃紅紫色)
【参考文献等】
いがりまさし写真・解説 『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(1996)山と渓谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info
本種はシハイスミレの変種で、一般的には東日本(青森県~兵庫県に分布)に多いとされる。一方、シハイスミレは西日本に多い。また、近畿地方から中部地方は両種の混生地域という。山地や丘陵地の尾根などに生えることが多い。この個体は崩壊斜面に生えているものを撮影したが、葉の広げ方や花の色は典型的なマキノスミレではない。どちらともいえないような個体も多いという。東京都西部や埼玉県西部では生える場所は異なるが、両種を観察できる。「日本のスミレp177」(いがりまさし)には次のようにまとめられている。( )内にシハイスミレの特徴を示す。(2017.4.16)
葉の形-長披針形、先はとがる。(長卵形、先は急に細くならない)
葉の広げ方-垂直に近い。(斜め上向き)
葉の裏面-わずかに紫色を帯びる程度で、花のあと淡くなる。(紫色を帯びる)
花の色-濃紅色(淡紅紫色~濃紅紫色)
【参考文献等】
いがりまさし写真・解説 『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(1996)山と渓谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info
2017-04-23 21:25
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