山中での吉報
 一昨日(21日),秩父地方は今季初の氷点下(-0.4℃)を記録した。今年は全般的に花期が遅れる傾向にあり立冬が過ぎても花を見ることができたが,いよいよ山眠る季節に入った。本種は,図鑑などでは「山のやや乾いた木陰に多い」と記述されているが,コケに被われたところにも生育している。葉が5角形(ときに5浅裂)でこれを亀の甲羅に見立てたようだ。ハグマ(白熊)はエンシュウハグマオクモミジハグマカシワバハグマなどと同様の意味として使われている。

 撮影当日(2019年11月13日),この小さな花にピント合わせをしていると家族から知らせが届いた。詳細は控えるが「きっこう」ならぬ「きっぽう(吉報)」。帰宅途中には,この季節には珍しく見事な虹が架かった。めでたいことが重なったこの日は生涯忘れられない。