生き永らえるシダ
 2024年,大寒(1月20日)から降り出した雨は,予報に反して雪にならなかった。暖冬は年寄りにはありがたいが地球規模の温暖化は気がかりだ。
 山眠る候に訪れる冬緑性のシダがある。2年前(写真下)と比べ,現状維持(写真上,中)と判断した。長く横走する根茎から出る葉は10枚未満,個体数は1~2か。絶滅の心配は絶えない。昔は手の届くところにも生えていた記憶がある。暖冬とはいえ寒中の自生地はさすがに冷えた。
 分子系統よる分類でエゾデンダ属Polypodjum からアオネカズラ属Goniophlebium になり,ウラボシ科はますます大所帯となった。