ヤブソテツ(狭義)を探す
 本種は自宅周辺の丘陵や河岸段丘崖などで普通に見られる。ところが,狭義とされる典型的なヤブソテツは意外に見つからない。図鑑(日本の野生植物・シダ,1992,平凡社)では下記のように示されている。
 羽片は(5-)10-15(-20)対,幅4㎝に達し,基部に耳状突起がある・・・ヤマヤブソテツ
 羽片は15-30対で,幅3㎝以下,基部に耳状突起は発達しない   ・・・ヤブソテツ(狭義)
文面は理解できても,この両種が生えている自宅周辺では,羽片が15~18対の個体が多く判断に迷う。耳状突起が発達したり,しなかったり,さらには葉の色や光沢も様々で区別は難しい。広義及び狭義という分類が存在することに納得する。
 20対以上あるヤブソテツを荒川に下りる路傍でようやく見つけた。