高山の岩礫地を彩る5
 ヨモギ属Artemisia は世界の温帯から寒帯、砂漠にも生育し、およそ250種あるという。また、新しく進化したもので、個体が多く、変異に富み、種の区別が困難なものが多い。同じキク科のキク属Chrysanthemum の花は比較的大型で美しいものが多いのに対し、ヨモギの仲間は少し見劣りがする。風媒花が多いことも一因であろう。その中で本種は北岳の岩礫地で存在感を示し、タカネマンテマよりも目立っていた。この群落はタカネマンテマの隣にはえていたもの撮影した。