日本海沿岸貴重なスミレ
 4年前に撮影した写真で恐縮するが,何度も行けるような自生地ではない。あえて古い写真を使わせていただく。
 1928年(昭和3年),牧野富太郎博士が瀬波海岸(現・新潟県村上市)で発見したことから,セナミスミレともいう。生育地はイソ(磯)というよりは砂浜で,厳しい環境に生えるスミレである。発見地では絶滅の危機に瀕し,環境省カテゴリでも絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。砂浜の減少や開発,さらに盗掘やRV車の走行等がその一因ともいわれている。発見地とは異なる日本海沿岸の砂浜で撮影することができた。