- スミレの仲間
コスミレ(スミレ科) Viola japonica 小菫
北海道南西部~九州の屋久島まで分布、人家や耕作地周辺の日当たりのよい道ばたや土手などでよく見かけるが、山地の半日陰に生育するものもある。草丈は5-15㎝、必ずしも小型のスミレとは限らない。よく花をつけるスミレの一つといわれ、葉が目立たなくなるほど花をつけているものが多い。群生は林縁(写真上)だけでなく、廃道状態の舗装道の割れ目(写真中・下)までに広がっている。数年前、別の所にも大きな群生があったが、消えるようになくなってしまった。
花の花の色や形態に変化が大きく、同定に迷うスミレといわれている。葉の表面が粉をふいたように白く濁った緑色で、裏面は薄ら紫色を帯びていること、花の距(基部から後ろに突き出た部分)が、無毛で太くぽってりしていること、などからコスミレとした。側弁の基部には毛があるものとないものがある。無毛型は東日本、有毛型は西日本に多いという。この場所ではほとんどが無毛型の側弁であったが、一部に有毛型のものを確認した。確かに個体間に変化のあるスミレだ。未熟者ゆえ自信を持って同定できるスミレは多くない。(2018.3.27)
【参考文献等】
いがりまさし写真・解説 「山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ」(1996)山と渓谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info
北海道南西部~九州の屋久島まで分布、人家や耕作地周辺の日当たりのよい道ばたや土手などでよく見かけるが、山地の半日陰に生育するものもある。草丈は5-15㎝、必ずしも小型のスミレとは限らない。よく花をつけるスミレの一つといわれ、葉が目立たなくなるほど花をつけているものが多い。群生は林縁(写真上)だけでなく、廃道状態の舗装道の割れ目(写真中・下)までに広がっている。数年前、別の所にも大きな群生があったが、消えるようになくなってしまった。
花の花の色や形態に変化が大きく、同定に迷うスミレといわれている。葉の表面が粉をふいたように白く濁った緑色で、裏面は薄ら紫色を帯びていること、花の距(基部から後ろに突き出た部分)が、無毛で太くぽってりしていること、などからコスミレとした。側弁の基部には毛があるものとないものがある。無毛型は東日本、有毛型は西日本に多いという。この場所ではほとんどが無毛型の側弁であったが、一部に有毛型のものを確認した。確かに個体間に変化のあるスミレだ。未熟者ゆえ自信を持って同定できるスミレは多くない。(2018.3.27)
【参考文献等】
いがりまさし写真・解説 「山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ」(1996)山と渓谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info