- スミレの仲間
イブキスミレ(スミレ科)Viola mirabilis var. subglabra 伊吹菫
同系色で微妙な色合いであるが、じっくり見ると素晴らしいグラデーションだ。はじめて見た感動と相まって、撮影画像をじっくり観察すると本当に美しい色である。投稿の写真は、画像テータを小さくしているので忠実に再現できない。
いがりまさし氏の「日本のスミレ」には詳細に記述されているので、主な部分を紹介させていただく。地上茎のあるスミレとしてタチツボスミレ類とニオイスミレ類の間に位置する。タチツボスミレ類に含める考え方もある。スミレは有茎種と無茎種とに分けられる。ところが、イブキスミレは花期は無茎で、花のあと茎を伸ばすので、学名に「不思議な」という意味のmirabilisがついた。ユーラシア大陸に広く分布するが、日本での分布は隔離的で限られている。花は淡紫色、色の淡いものが多く、ほとんど白に近いものもある。花期はやや早めで見逃しやすい。
標高1000m近くの稜線では咲きはじめ、麓に近い登山口近くでは群落を形成し、花はちょうど見頃。この写真は稜線のもので、葉はまだ伸びきっていない。分布は本州(青森県~広島県)、山地の半日陰に生える。(2017.4.29)
【参考文献等】
いがりまさし写真・解説 『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(1996)山と渓谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info
同系色で微妙な色合いであるが、じっくり見ると素晴らしいグラデーションだ。はじめて見た感動と相まって、撮影画像をじっくり観察すると本当に美しい色である。投稿の写真は、画像テータを小さくしているので忠実に再現できない。
いがりまさし氏の「日本のスミレ」には詳細に記述されているので、主な部分を紹介させていただく。地上茎のあるスミレとしてタチツボスミレ類とニオイスミレ類の間に位置する。タチツボスミレ類に含める考え方もある。スミレは有茎種と無茎種とに分けられる。ところが、イブキスミレは花期は無茎で、花のあと茎を伸ばすので、学名に「不思議な」という意味のmirabilisがついた。ユーラシア大陸に広く分布するが、日本での分布は隔離的で限られている。花は淡紫色、色の淡いものが多く、ほとんど白に近いものもある。花期はやや早めで見逃しやすい。
標高1000m近くの稜線では咲きはじめ、麓に近い登山口近くでは群落を形成し、花はちょうど見頃。この写真は稜線のもので、葉はまだ伸びきっていない。分布は本州(青森県~広島県)、山地の半日陰に生える。(2017.4.29)
【参考文献等】
いがりまさし写真・解説 『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(1996)山と渓谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info