令和はじめてのお正月を迎えました。皆様のご多幸とご健勝をお祈りいたします。

 令和2年の干支は「庚子(かのえね)」,新たな芽吹きと繁栄の始まりを表す意味があるそうです。毎年ことですが,災いの少ない穏やかな一年,子ども達や孫の健康と幸せを願うばかりです。
 十二支の最初の「子」に因む野生植物は数少なく,地味なものばかりです。ネズミモチを候補としましたが,良い写真はなく生活圏に自生していません。そこで,尾瀬・燧ヶ岳北西山麓で写したネズコを取り上げました。ツキノワグマの棲息を感じる深山に忽然と現れた巨木です。新年を祝うには地味すぎますが,分岐した幹の胸高直径は50㎝を越えて,新緑のブナを圧倒していました。木曽五木の一つに数えられています。