季節を奏でる草花3(一年を振り返って)
以前、新潟に出張した際、地元の方から雪割草についてレクチャーを受けたことがある。その時は特に関心をもつこともなかった。数年後の登山(弥彦山)ではじめて観察し、この花が多くの人を魅了することが分かった。まだ木々の芽吹きがはじまる前、明るい林下で一際美しく咲きほこっていた。今回はツアーなどで有名な自生地ではなく、訪問者が比較的少ない所で存分に堪能した。
- ミスミソウの仲間
オオミスミソウ(キンポウゲ科)Hepatica nobilis var. japonica f. magna 大三角草
常緑多年草のミスミソウの品種で、3浅裂する葉身が大型、先が鈍頭になることが特徴である。分布は本州日本海側、雪解けが終わる3-5月に開花することから「雪割草」ともいい、新潟県「県の草花」に指定されている。花弁状の萼片(6-10枚)もミスミソウより大型、色は白、紫、紅、藍などに濃淡もあり、豊かな変異のある種として知られる。そのため、栽培の対象となり盗掘の被害を受けてきた。
撮影地の標高は低く、見頃は普通3月末である。暖冬の影響で10日ほど早い開花となった。例年では雪解けで山道がぬかるみ長靴を必要とするが、今年はそんな心配は不要であった。低山であることから車中に昼食を置いたまま現地に向かったが、次々に現れるオオミスミソウに釘付けとなった。カタクリは葉を覗かせたばかりであるが、オウレンやコシノカンアオイは見頃で飽きることはない。時が経つのも忘れて撮影に没頭する。車に戻ったのは午後3時近くになった。昼食抜きに朝駆けの運転も加わり、極度の脱力感を味わう。やっとの思いで帰宅するが、まもなく帯状疱疹を発症する。医師からは年齢相応の生活をすること、とたしなめられた。(2016.3.22)
常緑多年草のミスミソウの品種で、3浅裂する葉身が大型、先が鈍頭になることが特徴である。分布は本州日本海側、雪解けが終わる3-5月に開花することから「雪割草」ともいい、新潟県「県の草花」に指定されている。花弁状の萼片(6-10枚)もミスミソウより大型、色は白、紫、紅、藍などに濃淡もあり、豊かな変異のある種として知られる。そのため、栽培の対象となり盗掘の被害を受けてきた。
撮影地の標高は低く、見頃は普通3月末である。暖冬の影響で10日ほど早い開花となった。例年では雪解けで山道がぬかるみ長靴を必要とするが、今年はそんな心配は不要であった。低山であることから車中に昼食を置いたまま現地に向かったが、次々に現れるオオミスミソウに釘付けとなった。カタクリは葉を覗かせたばかりであるが、オウレンやコシノカンアオイは見頃で飽きることはない。時が経つのも忘れて撮影に没頭する。車に戻ったのは午後3時近くになった。昼食抜きに朝駆けの運転も加わり、極度の脱力感を味わう。やっとの思いで帰宅するが、まもなく帯状疱疹を発症する。医師からは年齢相応の生活をすること、とたしなめられた。(2016.3.22)