バネのような花柄
 1mを超える草丈,分枝した上部に花序があることから撮影には無風が必須条件だ。絶好の気象条件に喜び勇んでカメラを構えると吸蜜に訪れるハナバチで揺れ続ける。邪魔な存在が人間であると考え直し,吸蜜行動をしばらく観察した。
 ハナバチが下の大きな裂片に止まると,その重みで花柄がバネのように下に曲がる。ハナバチが離れると瞬く間に元に戻る。わずか1秒前後で受粉が行われるようだ。撮影中は集中していて感じなかったが,写し終えると強い臭気が気になった。