花をつけない植物4
 更新をすっかり怠り、7月最初の投稿となる。何とも情けない。しかも相変わらず花をつけない植物を扱っている。
 蘚苔類(コケ植物)は植物体が小さいこともあり、同定するには顕微鏡が必要になることが多い。葉の細胞内の葉緑体や油体、葉の断面などが分類の決め手になるという。なかには比較的植物体が大きく、外見上で判断できるものもある。今日はその一つを紹介したい。
 日本のコウヤノマンネング科Climaciaceae には2属があり、いずれも第一次茎は匍い、第二次茎は起き上がって樹状に分枝する。