チャルメルソウ(ユキノシタ科)
Mitella furusei var. subramosa 哨吶草
本州(岐阜県、福井県、三重県以西)、九州(佐賀県、長崎県)に分布、山地の渓側や湿った林下にはえる多年草。葉には不揃い鋸歯があり、両面にはあらい毛と腺毛がはえる。長卵形した葉には斑が入ることが多い。花茎は高さ30-50㎝、下部には開出する長毛、上部には花柄とともに短腺毛があり、多くの花(少なくとも20個以上)をつける。花が下から咲き上がることで
コチャルメルソウと異なる。
本種とよく似たミカワチャルメルソウ(長野県、愛知県、岐阜県に分布)とは花弁の裂け方で区別するようだ。ミカワチャルメルソウの花弁は7-11裂、チャルメルソウは3または5裂、まれに6-7裂とある。厄介なのは、チャルメルソウと
ミカワチャルメルソウとの雑種ミノチャルメルソウ(岐阜県に分布)もあるという。私の知識ではここまでが限界。誤った同定の可能性も大いにありうる。
(2015.4.23)