フユイチゴ

　昨日に続き、赤い実をつける植物である。「赤いシリーズ」第2回である。このフレーズにピンとくる人は、およその年齢を推測できる。

フユイチゴ（バラ科）Rubus buergeri 冬苺
　本州（関東地方以西）、四国、九州に分布、山野や沿海の山地の林縁や林下に普通に生える。キイチゴ属（Rubus）の常緑の小低木。低木であるが上に伸ることなく、つる植物のように地表をはう。本属には多くの種があり、そのほとんどが夏に熟すことから冬のものはわかりやすい。熟す季節が文字どおり和名の由来、赤い実は食用となる。一部の葉は先端がやや尖ってミヤマフユイチゴを感じさせるが、茎に褐色の短毛が密生することでフユイチゴとした。(2016.11.30)