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キヌガサソウ(シュロソウ科)Kinugasa japonica 衣笠草
本州に分布,亜高山に生える多年草。根茎は太く,茎は高さ30-80㎝。葉は8-10個輪生し,倒卵状楕円形または広卵披針形で長さ20-30㎝,両面無毛で,柄はない。花期は6-8月,茎頂に1個の花を着ける。花は径6㎝内外,外花被片は7-9,普通8個で,長さ3-4㎝。花弁状ではじめは黄白色であるが,のちにピンク色になり,終わりに淡緑色になる。内花被片は外花被片と同数で,長さ10-15㎝で,あまり目立たない。雄蕊は花被片とほぼ同数で,長さも同長。葯は線形で長さ5-8㎜,花糸とほぼ同長。花柱は8-10個。液果は球形で暗紫色に熟し,芳香と甘味があって食べられる。和名は傘状に広がる葉を,昔,貴人にさしかけた衣笠に例えたことによる。古くはエンレイソウ属 Trillium に,クロンキストやエングラー分類体系ではユリ科のツクバネソウ属 Paris に扱われている。(2015.7.3)
本州に分布,亜高山に生える多年草。根茎は太く,茎は高さ30-80㎝。葉は8-10個輪生し,倒卵状楕円形または広卵披針形で長さ20-30㎝,両面無毛で,柄はない。花期は6-8月,茎頂に1個の花を着ける。花は径6㎝内外,外花被片は7-9,普通8個で,長さ3-4㎝。花弁状ではじめは黄白色であるが,のちにピンク色になり,終わりに淡緑色になる。内花被片は外花被片と同数で,長さ10-15㎝で,あまり目立たない。雄蕊は花被片とほぼ同数で,長さも同長。葯は線形で長さ5-8㎜,花糸とほぼ同長。花柱は8-10個。液果は球形で暗紫色に熟し,芳香と甘味があって食べられる。和名は傘状に広がる葉を,昔,貴人にさしかけた衣笠に例えたことによる。古くはエンレイソウ属 Trillium に,クロンキストやエングラー分類体系ではユリ科のツクバネソウ属 Paris に扱われている。(2015.7.3)