「花隠し」という季語に感動
 サクラの花が雪で隠れた状態を表す季語という。サクラの見頃に積雪がある地方特有の言葉と聞いた。なんと綺麗な言葉であろうか。4月10日はこの季語にふさわしい天候で,この冬でも見られなかった雪化粧の秩父連山となった。

 高木の花を撮影できるアングルは意外と限られている。さらに強い風や日射での撮影には厳しいものがある。カメラを上方に向けていると「何を写している?」「何の鳥がいます?」と尋ねられることも多い。「花を写しています」と応えるが,いつも理解してもらえない。
 ※写真上:枯れ葉のように見えるのは前年の果穂の一部  写真中:枝の先端から垂下する雌花序