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コタニワタリ [シダの仲間]

花をつけない植物3
 29日、「関東甲信地方では梅雨が明けたとみられる」という気象庁の発表があった。平年より22日早いという。6月27日の当ブログでも少しふれたが、やはり予感が当たった。農家の方は作物の先行きを案じていることだろう。
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ナガホノナツノハナワラビ [シダの仲間]

花をつけない植物2
 鬱蒼とした森で久しぶりにナツノハナワラビを見つけた。冬緑性のフユノハナワラビは季節柄よく目立つが、多くの植物が生い茂る季節では気づかないことが多い。帰宅して撮影画像を拡大すると、ナツノハナワラビとは少し様子が異なることに気づいた。
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シノブ [シダの仲間]

花をつけない植物
 沖縄及び奄美地方では梅雨明けしたようだ。素人目には、衛星画像上の停滞前線が消えたようにも思える。関東地方でも真夏を思わせる天候が続いている。少しでも涼しさを感じる植物を取りあげたい。
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オオサクラソウ [サクラソウの仲間]

サクラソウ属Primula 久々の登場
 「オオサクラソウの伝説」が残るこの地方には毎年のように訪れている。オオサクラソウは当たり年のようで、雪渓周辺では群生しているところもある。近づくと紅紫色の花がすでに痛みはじめていた。同じ場所での3年前の写真と比較すると、今年の気候が如実に感じられる。
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サンカヨウ

雪渓を背景に
 雪の少ない土地に住む者として、雪渓を背景にした風景は魅力的だ。有名な雪渓でも開花や雪解けは異常に早い。同じ時期に何度も訪れているが、野生種には当たり外れがあるようだ。今年はサンカヨウの当たり年か。この花は雨に濡れると花弁が透明になる。この日は期待に反して梅雨の中休み、惜しくも透けた花弁を撮影することはできなかった。
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ユキノシタ

大所帯の代表
 ユキノシタ科Saxifragaceae には多くの属と種がある。AGP分類体系では大きな変更があった科の1つで、私のような不勉強の者には理解しがたい。一方、科の名でもある本種の同定には時間は要しない。
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アツモリソウ [ランの仲間]

激減する自生地
 この花を見るのは3回目。過去にはクマガイソウとの比較で2017-05-17で掲載した。別の花を目的としていたが、近くを通ったので立ち寄った。自生地では保護活動している方から貴重な話を伺った。自生地の昔の状態やこれまでの維持管理、鹿の食害等,説得力のあることばかりである。
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トリガタハンショウヅル

控えめなつる植物
 つる植物は何らかの形(巻きひげ、刺・鉤、吸盤、気根など)で他の植物に自らの植物体を固定する必要がある。寄り掛かりの生態といってもよいだろう。花の色は異なるがハンショウヅルに形態がよく似ている。登山道沿いで1回3出複葉を何度も見つけたが、木によじ登るものは少なかった。
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ベニバナノツクバネウツギ

赤い衝羽根空木
 この花は関東地方北部の山地で2度見たことがある。色は違うが花のつくりがツクバネウツギによく似ている。赤花であることから目にとまった。
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ヒメムヨウラン [ランの仲間]

光合成を行わない植物
 数年前になるが、この植物をはじめて見たのは南アルプスの亜高山帯。7月下旬ですでに果期を迎えていた。今回見られた場所は亜高山帯の針葉樹林ではなく、標高1500m前後の山地帯にある針葉及び広葉樹の混合林にある。一部は、人に踏みつけられるような登山道でもはえていた。本来の花期は6月に入ってからであるが、自生地の標高や今年の気候を反映して早くも見頃の状態である。
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ヤマトユキザサ

科名や属名が変化する仲間
 ユキザサの仲間は、AGP植物分類体系ではユリ科からキジカクシ科へ、ユキザサ属からマイズルソウ属として分類されるようになった。種類は少ないが外見はよく似ている。両性花であるか単性花であるか、花序の毛の有無、柱頭の形や裂け方などが見分け方のポイントという。
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シロバナフウリンツツジ [ツツジの仲間]

ツツジ科の咲く尾根道
 ツツジの仲間は、日当たりのよい岩地や風当たりの強い場所にはえるものが多く、酸性土壌を好む傾向が強いという。カモメランやツルシロカネソウがはえる場所から尾根沿いに移るとツツジの仲間がふえてくる。満開のサラサドウダンに混じって白花のものが見つかった。
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ツルシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

シロカネソウの仲間7種め
 2016~2017年にはシロカネソウ探訪と称して各地に出かけた。残るはサバノオ、サイゴクサバノオ、コウヤシロカネソウ、ツルシロカネソウ。この中で関東地方及びその周辺にツルシロカネソウが分布する。今年は都合が合わず諦めていたが、カモメラン自生地途中で見つけた。個体数は少なく群生することもなかったが、清楚で美しい花を堪能した。よく似ているハコネシロカネソウとは匐枝の出し方、頂小葉の様子などで区別する。
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カモメラン [ランの仲間]

縁を取り持つカモメ
 この花は過去に3回見たことがある。いずれも数株ほどで見ごろを過ぎていた。旬な花に出会うことが今年の計画の一つになっていた。訪れた山では例年6月10日過ぎに見ごろを迎えるという。すでに5月下旬に開花したという情報もあり、咲き具合を案じながら登山口に向かう。
 登りはじめてまもなく思いがけないことに遭遇した。それは昨年6月、八ヶ岳の山小屋でお目にかかったS氏との再会である。住むところは離れ、互いの動静を知る由もない。カモメを目的にこの山を訪れただけであるが、偶然の再会に驚くばかりである。まさにカモメが引き寄せた再会である。
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ミヤマナルコユリ

鈴生りの鳴子
 少し前に写したものであるが掲載する機会を逸していた。まとまって咲き、これだけ花づきの良いものは久しぶりでなので記事としたい。
 「鳴子」は、田畑を荒らす鳥をおどし追うのに用いる具。小さい板に細い竹管を糸で掛け連ねたものを縄に張り、引けば管が板に触れて音を発する装置。(広辞苑)
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キバナイカリソウ

雪渓を望む山麓④ 最終
 この山麓を訪れたもう一つの目的が、この花を楽しむことだった。本州では日本海側に分布するといわれているが、関東地方にも日本海要素の植物が分布しているところがある。
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ノビネチドリ [ランの仲間]

雪渓を望む山麓で③
 この日は雲一つない快晴、観光には最高の天候である。草原の道沿いでよく生育したノビネチドリが出迎えてくれた。このような天候では日差しが強く、どぎつい色の写真になってしまう。被写体は最高、それに反して撮影術と光の条件は決して良いとはいえない。多雪地で十分な湿り気があることから、日当たりの良い草地でも生育できると思われる。
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ヒメシャガ

雪渓を望む山麓で②
 ナエバキスミレの背景に雪渓を入れようとしたが、そのようなアングルが見つからない。ねらいどおりとはいえないが、表題に近い写真のつもりである。
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ナエバキスミレ [スミレの仲間]

雪渓を望む山麓で
 
亜高山帯でも雪解けが早く、稜線に春を告げる花が咲きはじめている。山小屋に泊まり、こうした花をゆっくりと楽しみたい気持ちに駆られる。泊による山行は叶わないのでロープウェイ利用によるトンボ返りだ。

 例年ならば、雪渓を望む山麓にも雪が残っているのだが今年は全くみられない。開花時期のナエバキスミレもすでに終盤で、被写体になる個体を探すのに時間を要した。
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シライトソウ

雨の季節到来
 本日6日、近畿、東海、関東甲信地方が梅雨に入ったとみられる、という発表があった。うっとうしい天候が続くことになるが、久しぶりの雨の日は少し落ち着いた気分にもなる。
 このシライトソウは、すでに紹介しているアズマシライトソウの母種にあたるという。2種の形態はよく似ているが、大きさの違いは想像以上である
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トウゴクシソバタツナミ

識別が厄介なタツナミソウ②
 スミレの咲く季節から何度も訪れる場所には、少し遅れてヤマタツナミソウも咲く。ここでは、タツナミソウ属Scutellaria 中でも本種の個体数が最も多い。たくさんの開出毛がはえていることが特徴である。昨年は花つきが悪かったが、今年は復活した。
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シソバタツナミ

識別が厄介なタツナミソウ
 タツナミソウ属Scutellaria は形態のよく似たものが多い。茎にはえる毛や葉の腺点が分類のポイントになるという。カキノハグサがはえる林にほど近い沢筋に群生していた。
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サカネラン [ランの仲間]

菌従属栄養植物
 コアツモリソウを撮影して再び歩き始めると、道沿いの斜面に白っぽいものを見つけた。すぐにサカネランであることが分かった。以前もコアツモリソウからあまり離れない場所で本種を見つけた。生育環境は異なるが、探す標高の目安になるかもしれない。
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シナノコアツモリソウ [ランの仲間]

暗紅紫色条班のないコアツモリソウ
 この日、面白いように見つかるコアツモリソウは、花の内部がよく見えないものが多い。ほとんどは花茎がねじれて内側を向いているからだ。写しやすい花を探していると、少し様子の異なる花を見つけた。いつもならば単なるアルビノタイプと思い、通り過ぎることが多い。ところが、この日は証拠写真として、花の内部を意識して撮影した。帰宅して調べると「コアツモリソウの色彩変異」という論文があることを知った。
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コアツモリソウ [ランの仲間]

最も地味で小さなアツモリソウ
 アツモリソウ属Cypripedium の他の種に比べて非常に小さく目立たない。同属のクマガイソウキバナノアツモリソウとは明らかに一線を画す。過去に一度だけこの花を見たことがある。正直に表現すれば、気づかなかったのかもしれない。双葉だけなら、フタバランの仲間かなと思うくらいだ。おまけに花は葉の下に隠れるようにして咲くものが多い。1つあるとその周囲に次々に見つかり、この日は面白いように多くのものを鑑賞した。
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