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オオイワカガミ

日本海側の花園
 遠出の花巡りが叶わない昨今、日本海側の多雪地に広がる花園が懐かしい。乾きやすい尾根筋でも雪解けのあとには、色鮮やかな花々が咲き乱れる。今頃の様子を2年前の写真から想像した。
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ヒトリシズカ

大勢の静御前
 4枚の葉を突き抜けるような1本の花序、独特な花である。この白い花序を一人で舞う「静御前」に見立てたことが和名の由来といわれる。ナガバノスミレサイシンを写した同じ林下でふつうに見られた。
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ゼンマイ [シダの仲間]

花の咲かない植物
 関東地方を離れた花巡りを望むところであるが、身近な場所での徘徊が多くなってしまう。イカリソウの自生地では見栄えの良いシダも群生している。シダ植物ではふつう葉の裏面に胞子嚢がつく。一方、葉の裏面ではなく独立した胞子葉として胞子嚢をつける仲間も存在する。このシダの名は古来からよく知られている。
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フタバアオイ

葵の紋所 
 前日のウスバサイシンに続いて近縁種を取りあげる。フタバアオイの仲間はウスバサイシンの仲間の7種よりもさらに少なく、2種が分布している
 APG体系の分類では、ウマノスズクサ科はウマノスズクサ属Aristolochia とカンアオイ属Asarum に分けている。一方ではカンアオイ属をさらに細分化して、フタバアオイ属Asarum 、ウスバサイシン属Asiasarum 、カンアオイ属 Heterotropa とする考え方もある。
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ウスバサイシン

地表すれすれに咲く奇妙な花
 カンアオイの分布速度には「1万年たってやっと1㎞前進」という説がある。40年以上前に読んだ前川文夫著「日本の植物区系」(40ページ)で知ったことである。落ち葉に埋もれて咲き、成長も遅いことから分布が広がりにくいようだ。そのため、地域によって種分化が起こり、多くの種や変種が報告されている。特に、カンアオイ節は49種13変種もあり、手を出す気になれない。その点、同じカンアオイ属Asarum でもフタバアオイの仲間やウスバサイシンの仲間では種の数はずっと少ない。
 少し前になるが、咲きはじめたウスバサイシンに出会い、思わずシャッターを切った。同定に迷い、今日まで掲載を引き延ばしてきた。落ち葉の状態が不自然なのは、おそらく誰かが花を見るために除去したためであろう。 
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ヒイラギソウ

新たな自生地
 2017年5月22日に続いて2度目の掲載となる。その記事で例年訪れる自生地が危うい状態であると述べた。撮った写真も満足したものではなく、本来のヒイラギソウらしい群生の写真ではなかった。4月中旬、埼玉県西部の峠道を運転中、この群生地に気づいた。ヘアピンカーブで速度を落としたため、独特の色をした多数の蕾が視野に入った。舗装脇の路肩から山の斜面にかけて100株ほどが群生している。自生地は急斜面の小堰堤群の一部にあり、沢沿いの崩壊地気味の所にある。絶滅危惧種が道路脇で生育していることに驚き、4月半ばに開花していることで二重の驚きである。本来の見ごろは5月中旬と感じていたのだが・・・・・。何よりも咲きはじめの頃が最も美しい。しばらくは、この自生地を見守りたい。
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ウワミズザクラ

面白い形状の花
 サクラの仲間には花が長い総状の花序に密集してつくものがある。花穂はブラシを連想させる形だ。
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ニリンソウ [イチリンソウの仲間]

ニリンソウ群生地
 意外にも身近なところで見ごろの花に出会うことができた。今年は季節が早く進み、どこに行っても終わりかけたニリンソウを見てきた。標高は300mに達しないが、日当たりが悪い場所なので例年どおりの開花となった。今年の開花予想は本当に難しい。
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エイザンスミレ [スミレの仲間]

芽吹きを迎えた落葉樹林で③
 今回もナガバノスミレサイシンやアケボノスミレと同じ落葉樹林で見られたスミレである。花の色や葉の切れ込みが様々でいろいろな交雑種をつくることでも知られている。
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アケボノスミレ [スミレの仲間]

芽吹きを迎えた落葉樹林で②
 前回に続き、標高900mを越える落葉樹林で見られたスミレを掲載したい。このスミレも交雑種ナガバノアケボノスミレに続いて2度目の掲載となる。
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ナガバノスミレサイシン [スミレの仲間]

芽吹きを迎えた落葉樹林で
 今年は花期を予想することが難しい。周囲の野山を見渡すと新緑が目にまぶしい。雰囲気はゴールデンウィークの頃を思わせる。標高を上げて900mを越える落葉樹林ではまだ芽吹きの時期、スミレ類がちょうど見ごろを迎えていた。今回のスミレは、交雑種ナガバノアケボノスミレに続いて2度目の掲載となる。
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モミジイチゴ

キイチゴの仲間
 キイチゴ属Rubus は種数が多く、図鑑(樹に咲く花)では「新枝による見分け方」「葉と果実による見分け方」で詳細に解説している。主に低木、茎は直立するもの、匍匐するものなど多様で、ふつう刺がある。2年で枯れるものが多いという。1年目の茎には葉だけつく。2年目に横に枝を出して、開花結実し、そのあと枯れるものが多い。花弁と萼片はふつう5個。雄しべは多数。雌しべは花床の上に多数つく。果実は果床の上に小さな核果が多数集まった集合果で、キイチゴ状果(いわゆるイチゴ)と呼ばれる。
 多くは日当たりのよい荒れ地や薮周辺でふつうに見られる。刺をさしたり、引っかき傷になったり、厄介な代物である。果実は食用になるものが多い。今回は4月上旬から中旬に開花するものを取りあげた。

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トキワイカリソウ

日本海側に分布するイカリソウ
 前日のイカリソウに続き、過去に撮影した近縁種を掲載してまとめたい。トキワイカリソウには白色と紅紫色の花があり、新潟県では白色、山陰地方では紅紫色が分布する。福井県では両色が混在しているといわれ、実際に訪れて観察したことがある。写真上は新潟県、下は福井県での撮影、白色と紅紫色の境目は福井県辺りといわれている。
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イカリソウ

花の形が和名の由来
 花の形が船の碇に似ている。特徴的な形と和名がマッチするので覚えやすい。この植物にはいろいろな変種や雑種が認められている。そのため広義と狭義の扱いがある。秩父地方ではふつうのイカリソウだけが分布している。
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ヒメフタバラン [ランの仲間]

不思議な形の花に感激
 高さ10㎝に満たない小さな植物に出会うことができた。2枚の葉がなければ花に気づくことは困難だ。いつも撮影しながら感じることだが、花の大小にかかわらず自然の巧妙さに驚くことが多い。
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ヒカゲツツジ [ツツジの仲間]

地味なツツジ
 花つきが少なく、ミツバツツジやアカヤシオのような華やかさはない。日陰の岩場がよく似合うツツジであるが、陽の当たる岩場にもはえる。
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オキナグサ

天候に惑わされる今年の花巡り
 退職した身でありながら何かにつけて拘束されることが多い。さらに記録尽くめの天候で計画した花巡りもままならない。今日も過去(3年前)に撮影した写真を紹介させていただく。萼片内が淡黄色のツクモグサと同じ仲間で、絶滅が心配される植物である。
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アケビ

いろいろな食べ方をする植物
 花の多い季節に、この花を愛でる人は少ないだろう。なんといっても、素朴な秋の味覚の方がよく知られている。新芽は苦いが、茹でてアク抜きしたお浸しとしても食する。どちらかといえば、お浸しの方が好きだ。
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オニイタヤ

鮮やかな浅黄色
 沢沿いの湿った土地には高木になるイタヤカエデの仲間が多い。葉が開く前に、蛍光色を思わせる鮮やかな浅黄色の花を枝先に咲かせて森を彩る。
 イタヤカエデ類は、葉の形、葉の毛の有無や多少、果実の大きさ、果実の翼の開く角度などに、様々な変異があり、多くの変種や品種に分類されている。そのため、広義と狭義のイタヤカエデがあり、分類は複雑である。3枚の写真は渓谷に架かる橋から撮影した。一部の枝は橋の欄干までに伸びて、素手で葉を触ることもできる。その特徴から種名を同定した。
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シュンラン [ランの仲間]

まとまって咲く春の蘭
 コナラの根元まわりを注意深く見ながら、明るい尾根道を歩いていた。予想的中、中を覗き込むと良い被写体が佇んでいた。時折人が行き交うので、休む素振りをしてシャッターチャンスを待った。
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オカスミレ [スミレの仲間]

無毛タイプのスミレ
 日当たりのよい尾根で豪華に花をつけているスミレに出会った。花の雰囲気からアカネスミレと思ったが、近づいてみると少し様子が違う。全体にすっきりした感じで、アカネスミレ特有の毛がほとんど見られない。
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ヒゴスミレ [スミレの仲間]

複葉性のスミレ
 葉が切れ込む日本のスミレには、エイザンスミレ、ヒゴスミレ、ナンザンスミレの3種がある。エイザンスミレは秩父地方でもふつうに見られるが、他の2種は容易に見られない。特に、ナンザンスミレは日本では対馬だけに分布するので不可能に近い。
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ツノハシバミ

樹木の花
 桜の花が咲くころは他の樹木も花をつける時だ。桜のような華やかさはないが、地味な花には興味深いものがある。昨年、木々が芽吹く前に面白い花を見つけて撮影した。今年は季節の進み方が早く、すでに葉を広げた状態になっている。
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アカヤシオ [ツツジの仲間]

若芽色の季節
 彩り豊かな日本には多くの伝統色があり、文化や生活の中で用いられてきた。早春に木々が芽生えるころは、例えようのない柔らかな色で彩られる。例年であれば、この色が麓からゆっくりと標高を上げていく。ところが今年は様相が異なり、一夜明けると別の彩りに変わってしまう。
 周辺の山が若芽色になる直前、盆地から山深く入ると一際美しいツツジを見ることができる。 
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イチリンソウ [イチリンソウの仲間]

36年前との比較
 今日(5日)は二十四節季の清明。やっと平年並みの気温に戻りほっとしている。
 お気に入りの場所の一つにイチリンソウが群生する所がある。一週間前に通りかかるとつぼみができはじめていた。今年は季節の進み具合が早いといっても、まだ咲く時期ではない。念のため立ち寄るとびっくりぽん!すでに咲きはじめているではないか。多くはつぼみの状態であるが、比較的日当たりのよい箇所は写真のとおりである。フィルムカメラ時代に写したものと比較すると、各撮影日の差に改めて驚いた
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センボンヤリ(春型) [キクの仲間]

日向が似合う植物
 春なのに初夏を思わせる好天が10日以上も続いている。日当たりの良い丘陵地はカラカラの状態だ。そのような環境で花期を迎えている植物がある。
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チャルメルソウ

チャルメルソウの仲間3
 
好天が続いているのに、ゆっくりと山野を歩けない。3日連続のチャルメルソウ属Mitella 、今日も以前に撮影したものである。イワザクラの咲く山塊で観察したもので、関東周辺には分布していない。
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モミジチャルメルソウ

チャルメルソウの仲間2
 2年前(2016年)に撮影したチャルメルソウ属で、種名が分からず証拠として撮影したものである。醜いアングルで甘いピントからいずれは削除しようと考えていた。いろいろ調べると狭い地域に分布する希少種であることが分かった。この植物を目的に比良山系までもう一度行くことはないだろう。そのため、記録として掲載することにした。
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コチャルメルソウ

地味な花で4月のスタート
 例年であれば、この時期に冬用タイヤを履き替える。すでに降雪の心配もなく、春爛漫といってもよいだろう。華やかな時期に地味な花を紹介したい。林床の花で、どちらかといえば暗いイメージがある。あえて露出オーバー気味に撮影した。

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