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シハイスミレ [スミレの仲間]

花巡りの指標
 特に桜の花見をすることはないが、ソメイヨシノの開花や散りはじめは気にしている。自宅周辺のソメイヨシノが見ごろになると、このスミレを観察することにしている。過去2回の観察日は2017年4月13日、2016年4月6日と記録、これをもとにして、いつもの場所に出かけた。予想は的中、まさにグッドタイミング。今年は異常なほど季節の進みが早く、この先が心配になる。
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ヤマエンゴサク

陽光に映えるスプリング・エフェメラル
 自宅近くに桜並木がある。27日朝には開花していなかったソメイヨシノが、28日夕刻には五分咲きになっている。数日で満開に達する勢いだ。名残の白梅、見ごろの白木蓮など、木々の花が一斉に咲く様相は北国の春を思わせる。「春に三日の晴れなし」とは、ほど遠い季節感だ。農業に携わる方々は、心中穏やかでいられないだろう。
 今回は、春の陽光を浴びた花を少し露出オーバー気味に表現してみた。
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コスミレ [スミレの仲間]

久しぶりの花巡り
 汗ばむほどの天候に一週間前の積雪が遠い昔のようだ。
 各地からソメイヨシノの開花や満開のたよりが届いている。27日現在、秩父盆地ではエドヒガンは見頃を迎えているものの、ソメイヨシノはつぼみの状態だ。初夏を思わせる陽気でまもなく開花するだろう。
 久しぶりに拘束から逃れ、カメラを持って近隣の山裾を巡ることができた。幸運なことに春到来を告げるスミレの群生に出会うことができた。ストレスから解き離れた至福の時である。
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キスミレ [スミレの仲間]

黄色のスミレ
 図鑑にもよるが、スミレを分類する場合、花の色で大きく2つに分ける考えがあるという。紫色または白色で一つのグループ、もう一つは黄色まれに白色という分け方である。埼玉県では、奥秩父・十文字峠(1962m)周辺まで標高を上げればキバナノコマノツメを見られるが、平野部から低山帯では後者の黄色のスミレに出会うことはできない。
 4年前の3月27日、花友とともに黄色のスミレを探し求めて東海地方の低山を訪れた。 
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コセリバオウレン [オウレンの仲間]

オウレンの3変種
 マイカテゴリーに「オウレンの仲間」を設けているように関心のある植物だ。開花時期が早く、1月に咲く地方もある。この時期になるとオウレンの開花が気になる。「日本の野生植物 草本Ⅱ」では、コセリバオウレンはセリバオウレンとともにオウレン(キクバオウレン)の変種扱いとなっている。この3種は花で区別することは難しく、葉の形態(3出複葉、2回3出複葉、3回3出複葉)に注目して分類することになる。
※ 写真は上から順に①~⑤
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ノウルシ

国の特別天然記念物指定地に生えるノウルシ
 ノウルシが好んで生える環境(湿地など)は減少しているが、田島ヶ原サクラソウ自生地(国の特別天然記念物)では大群落を見ることができる。
 国は貴重な天然記念物のうち、価値が特に高いものを特別天然記念物として指定している。植物では全30件、そのうち埼玉県内の指定は2件である。それぞれの天然記念物に対して、国や自治体、さらには地元をあげた保護活動が行われている。植物の天然記念物は指定対象の植物そのものを保護するだけでなく、生育に適した周辺の環境を維持管理しなければならない。人間の生活を優先するのか、自然環境を優先するのか、難しい課題が存在している。
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アマナ

アマナ属2種の比較
 在来のアマナ属Amana には2種が分類されている。チューリップ属Tulipa 属として分類する考え方もあったが、花が小型で葉は線形であること、花茎に苞があること、花粉の形態が異なることなどから別属扱いとしているようだ。アマナはヒロハノアマナと次のような違いで分類されている。
 葉は長さ15-25㎝、幅5-10㎜、苞は2(まれに3)個    <アマナ>
 葉は長さ10-15㎝、幅10-20㎜、葉の中央に白線、苞は3個 <ヒロハノアマナ>
 ちょうど良い機会なので両種を撮り比べてみた。
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ヒロハノアマナ

早まる開花予想日
 ソメイヨシノの開花予想日が日を追うごとに更新されるなか、地表からカタクリの芽がのぞいていた。季節の進み方が異常なほど早まっている。カタクリよりも開花が早いヒロハノアマナが気になる。
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アオイスミレ [スミレの仲間]

開花の予想が難しい
 真冬の厳しい寒さが嘘のようだ。先週の雨に続き、ここ数日の気温の高さ、とても3月の気候とは思えない。昨年は3月から4月上旬にかけて冬を思わせる気候で、多くの種で開花が遅れた。ここ数年、気候の変動が激しく、開花時期の予想が非常に難しい。植物も迷っているのか、咲き急いでいるようだ。
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セツブンソウ2018

セツブンソウの変異
 散歩をしているとヒバリのさえずりを耳にするようになった。啓蟄(3月6日)を過ぎて、秩父地方でも早春の花が見頃になってきた。例年、花巡りはセツブンソウからはじまることが多い。秩父地方には有名な群生地があり、県内外から多くの人が訪れる。なるべく人の少ない別の自生地で静かに観察してきたが、それでも数名の人に遭遇することが多くなった。今期は寒さが厳しく開花が遅れていたが、ここ数日の暖かさで一気に見頃となった。今年は変異のある個体に注目して観察することにした。(写真は上から①~⑥)
 写真①<群生地>北東向き斜面の落葉広葉樹の林縁、チャート質の小礫混じりの土壌
 写真②<群生地>北向き斜面の落葉広葉樹の林縁、チャート質の小礫混じりの土壌
 写真③<変異のある個体>アルビノタイプの2個体(左)、葉や茎は黄緑色で、雄しべは白色
 写真④<変異のある個体>萼片の多い個体(一般的には萼片は5)
 写真⑤<一般的な個体>
 写真⑥<花のつくり> (写真①⑥2018.3.5 ②~⑤2018.3.7)
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ザゼンソウ

激減するザゼンソウ
 秩父地方ではザゼンソウの自生地を数箇所で確認している。各自生地は荒川の各支流に注ぐ枝沢周辺に点在している。いずれも踏み入れると水が染み出るような湿地性土壌に生育している。これらの自生地の多くは、各自治体から天然記念物として指定されている。
 5年前、指定地の一つを久しぶりに訪れた。ところが花をつけた株が全くない。自生地を所有する方から「最近、葉は出るが花が咲かない」と教えていただいた。残り2箇所の指定地でも、同じように花をつける株数は激減していた。環境立市推進課を設ける自治体の指定地は、囲いも朽ちて荒れ放題である。このままでは、この自生地のザゼンソウは絶滅しても不思議ではない。
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