シハイスミレ [スミレの仲間]
ヤマエンゴサク
コスミレ [スミレの仲間]
キスミレ [スミレの仲間]
コセリバオウレン [オウレンの仲間]
オウレンの3変種
マイカテゴリーに「オウレンの仲間」を設けているように関心のある植物だ。開花時期が早く、1月に咲く地方もある。この時期になるとオウレンの開花が気になる。「日本の野生植物 草本Ⅱ」では、コセリバオウレンはセリバオウレンとともにオウレン(キクバオウレン)の変種扱いとなっている。この3種は花で区別することは難しく、葉の形態(3出複葉、2回3出複葉、3回3出複葉)に注目して分類することになる。
※ 写真は上から順に①~⑤
マイカテゴリーに「オウレンの仲間」を設けているように関心のある植物だ。開花時期が早く、1月に咲く地方もある。この時期になるとオウレンの開花が気になる。「日本の野生植物 草本Ⅱ」では、コセリバオウレンはセリバオウレンとともにオウレン(キクバオウレン)の変種扱いとなっている。この3種は花で区別することは難しく、葉の形態(3出複葉、2回3出複葉、3回3出複葉)に注目して分類することになる。
※ 写真は上から順に①~⑤
ノウルシ
アマナ
アマナ属2種の比較
在来のアマナ属Amana には2種が分類されている。チューリップ属Tulipa 属として分類する考え方もあったが、花が小型で葉は線形であること、花茎に苞があること、花粉の形態が異なることなどから別属扱いとしているようだ。アマナはヒロハノアマナと次のような違いで分類されている。
葉は長さ15-25㎝、幅5-10㎜、苞は2(まれに3)個 <アマナ>
葉は長さ10-15㎝、幅10-20㎜、葉の中央に白線、苞は3個 <ヒロハノアマナ>
ちょうど良い機会なので両種を撮り比べてみた。
在来のアマナ属Amana には2種が分類されている。チューリップ属Tulipa 属として分類する考え方もあったが、花が小型で葉は線形であること、花茎に苞があること、花粉の形態が異なることなどから別属扱いとしているようだ。アマナはヒロハノアマナと次のような違いで分類されている。
葉は長さ15-25㎝、幅5-10㎜、苞は2(まれに3)個 <アマナ>
葉は長さ10-15㎝、幅10-20㎜、葉の中央に白線、苞は3個 <ヒロハノアマナ>
ちょうど良い機会なので両種を撮り比べてみた。
アオイスミレ [スミレの仲間]
セツブンソウ2018
セツブンソウの変異
散歩をしているとヒバリのさえずりを耳にするようになった。啓蟄(3月6日)を過ぎて、秩父地方でも早春の花が見頃になってきた。例年、花巡りはセツブンソウからはじまることが多い。秩父地方には有名な群生地があり、県内外から多くの人が訪れる。なるべく人の少ない別の自生地で静かに観察してきたが、それでも数名の人に遭遇することが多くなった。今期は寒さが厳しく開花が遅れていたが、ここ数日の暖かさで一気に見頃となった。今年は変異のある個体に注目して観察することにした。(写真は上から①~⑥)
写真①<群生地>北東向き斜面の落葉広葉樹の林縁、チャート質の小礫混じりの土壌
写真②<群生地>北向き斜面の落葉広葉樹の林縁、チャート質の小礫混じりの土壌
写真③<変異のある個体>アルビノタイプの2個体(左)、葉や茎は黄緑色で、雄しべは白色
写真④<変異のある個体>萼片の多い個体(一般的には萼片は5)
写真⑤<一般的な個体>
写真⑥<花のつくり> (写真①⑥2018.3.5 ②~⑤2018.3.7)
散歩をしているとヒバリのさえずりを耳にするようになった。啓蟄(3月6日)を過ぎて、秩父地方でも早春の花が見頃になってきた。例年、花巡りはセツブンソウからはじまることが多い。秩父地方には有名な群生地があり、県内外から多くの人が訪れる。なるべく人の少ない別の自生地で静かに観察してきたが、それでも数名の人に遭遇することが多くなった。今期は寒さが厳しく開花が遅れていたが、ここ数日の暖かさで一気に見頃となった。今年は変異のある個体に注目して観察することにした。(写真は上から①~⑥)
写真①<群生地>北東向き斜面の落葉広葉樹の林縁、チャート質の小礫混じりの土壌
写真②<群生地>北向き斜面の落葉広葉樹の林縁、チャート質の小礫混じりの土壌
写真③<変異のある個体>アルビノタイプの2個体(左)、葉や茎は黄緑色で、雄しべは白色
写真④<変異のある個体>萼片の多い個体(一般的には萼片は5)
写真⑤<一般的な個体>
写真⑥<花のつくり> (写真①⑥2018.3.5 ②~⑤2018.3.7)
ザゼンソウ
激減するザゼンソウ
秩父地方ではザゼンソウの自生地を数箇所で確認している。各自生地は荒川の各支流に注ぐ枝沢周辺に点在している。いずれも踏み入れると水が染み出るような湿地性土壌に生育している。これらの自生地の多くは、各自治体から天然記念物として指定されている。
5年前、指定地の一つを久しぶりに訪れた。ところが花をつけた株が全くない。自生地を所有する方から「最近、葉は出るが花が咲かない」と教えていただいた。残り2箇所の指定地でも、同じように花をつける株数は激減していた。環境立市推進課を設ける自治体の指定地は、囲いも朽ちて荒れ放題である。このままでは、この自生地のザゼンソウは絶滅しても不思議ではない。
秩父地方ではザゼンソウの自生地を数箇所で確認している。各自生地は荒川の各支流に注ぐ枝沢周辺に点在している。いずれも踏み入れると水が染み出るような湿地性土壌に生育している。これらの自生地の多くは、各自治体から天然記念物として指定されている。
5年前、指定地の一つを久しぶりに訪れた。ところが花をつけた株が全くない。自生地を所有する方から「最近、葉は出るが花が咲かない」と教えていただいた。残り2箇所の指定地でも、同じように花をつける株数は激減していた。環境立市推進課を設ける自治体の指定地は、囲いも朽ちて荒れ放題である。このままでは、この自生地のザゼンソウは絶滅しても不思議ではない。