SSブログ

ヒカゲスミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 今年4月に中信地方の山行を予定していた。北信を含めたこの地方では、季節の進み具合が遅れているという。標高の高い稜線ではカタクリが咲きはじめた頃で、期待していたスミレには少し早かった。しかし、別のスミレを十分堪能することができた。前回のマルバスミレと比較するため、下山した登山口で見たものを掲載する。
 同行していただいたN氏とM氏には、この場をお借りして御礼申し上げます。
hikagesumire.jpg

続きを読む


マルバスミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 平地では新緑の季節を迎えたが、標高を上げるとスミレをまだ十分楽しむことができる。
marubasumire.jpg

続きを読む


ツルカノコソウ

地味な花
 新緑が目に眩しい季節になってきた。ゴールデンウィークが近づき、初夏の花が咲き始めている。スミレやサクラソウなどの春を代表する色鮮やかな植物の記事が続いたので、久しぶりに地味な花を取りあげてみた。
tsurukanokosou.jpgtsurukanokosou2.jpg

続きを読む


サクラソウ [サクラソウの仲間]

サクラソウ探訪
 さいたま市田島ヶ原(国の特別天然記念物)のサクラソウは4月上旬に見頃を迎える。今年は日程が合わず見過ごしてしまった。標高が上がれば見られる場所は、まだあるはずである。思いあたる自生地に向かうと見頃のサクラソウに出会えることができた。
sakurasou.jpgsakurasou2.jpg

続きを読む


チチブイワザクラ [サクラソウの仲間]

希少植物「チチブイワザクラ」展
 秩父のシンボル「武甲山」については、あいさつクモイコザクラなどで少しふれてきた。特に、武甲山石灰岩地特殊植物群落(国の天然記念物)は、鉱区のために立ち入ることはできない。こうした状況で、チチブイワザクラを見られる唯一の手段がある。それは、武甲山資料館で行われる一般公開(有料200円)である。石灰岩を採掘する鉱業所が、希少な植物を保護・育成したものを特別に展示している。自生地での観察をこだわりとして花巡りをしているが、ここだけは不可能である。資料館は武甲山麓の羊山公園内のあり、数十万人の観光客で賑わう芝桜の丘に近い。
chichibuiwazakura.jpgchichibuiwazakura3.jpgchichibuiwazakura2.jpg

続きを読む


ヤマウツボ [寄生植物]

奇妙な花
 何という不気味なものだろう。はじめて見た時の感想だ。近くに咲くイチリンソウを撮影している時にに見つけた。アズマネザサが侵入してイチリンソウは激減したが、ヤマウツボは健在である。
yamautsubo.jpgyamautsubo2.jpg

続きを読む


キジムシロ

典型的な日の丸写真
 シャッターを切っただけのつまらない写真で恐縮する。莚(むしろ)を強調するあまり、綺麗に咲き誇っている花の美しさを表現していない。
kijimushiro.jpg

続きを読む


マキノスミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 去年に続いてマキノスミレを観察できる尾根を訪れた。フモトスミレや交雑種ミドリミツモリスミレなども見られるお気に入りの場所である。ところが年々数が減り、被写体になるような個体はほとんどない。原因は二つ考えられる。一つは樹木が生長して日照不足になったこと。もう一つはトレイルランニング。撮影当日も大きな大会がこの地域で開催され、500人を超える参加者が次々に激走してくる。大会規定には自然保護に関する事項が定められているが、すれ違いが難しい山道での規定遵守は無理である。それよりも必死で下りてくる選手と衝突でもしたら、こちらの身がもたない。大会コースから外れ、近くの崩壊斜面で撮影した。様々な楽しみ方があるのは理解しているが、割り切れない思いが残る一日であった。
makinosumire2.jpg

続きを読む


シロバナタンポポ [キクの仲間]

勢力拡大か
 この花を秩父盆地ではじめた見たのは約40年も前になる。当時、「白花」は珍しかったが、少しずつ殖えている感じがする。この場所は交通量の多い県道脇で、道路の両側に渡ってほとんど白花である。
shirobanatanpopo.jpg

続きを読む


イワウチワ

度目の正直
 今季計画の一つが地元にある群生地の撮影である。関東でもいくつかの有名な群生地を知っているが、自分の住んでいる地域の豊かな自然を記録したい。過去何度も計画を立てたものの、諸事情で一度も実現していない。今回も三度目にして、ようやく撮影することができた。この地に鎮座する神に試されているのだろう。
iwauchiwa.jpgiwauchiwa2.jpgiwauchiwa3.jpg

続きを読む


ニオイタチツボスミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 華やかさと香りを持ち合わせたスミレである。残念ながら、写真ではこの香りを伝えられない。
 以前、スミレの仲間で名前が言えるのは、タチツボスミレ、エイザンスミレ、スミレ(mandshurica)程度であった。実際には、タチツボスミレの分類は難しいのだが・・・・・。その当時は、本種を珍しいものと思っていた。
 この個体は、岩が少し露出した所で撮影した。乾きやすい環境にも十分耐えられるのだろう。近くにはセンボンヤリがたくさん生えていた。芳香を印象つけて覚えられるスミレの一つ。

nioitachitsubosumire.jpg

続きを読む


スミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 今日はスミレの中のスミレ。植物分類の研究者やスミレの愛好家の方々は「マンジュリカ」と呼ぶ。
sumire.jpgsumire2.jpg

続きを読む


ヒナスミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 アリアケスミレを撮影した後、少し移動して丘陵地へ続く道路を登る。切通しの所で一際目を惹く群生を見つけた。
hinasumire.jpghinasumire2.jpg

続きを読む


アリアケスミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 4月15日は上空に寒気が入り、大気の状態が不安定という予報。雷雨の可能性もあるので近場を約1時間徘徊することにした。この選択が功を奏して花付きの良いスミレに出会えた。
ariakesumire.jpg

続きを読む


フイリヒナスミレ [スミレの仲間]

スミレの季節
 ソメイヨシノも満開になり、野山では色々な花が目立ってきた。実を言うとこの日(14日)は、標高800m程の山頂付近に生える植物を目指していた。この植物は残念ながらまだ蕾の状態。予想が外れてがっかりしたが、下山途中で別な花に癒やされた。
fuirihinasumire.jpgfuirihinasumire2.jpg

続きを読む


ユキヤナギ

荒川の群生地
 タヌキランに続いて荒川流域に群生する植物である。
yukiyanagi.jpg

続きを読む


タヌキラン

ラン(蘭)科とは縁もゆかりもない
 秩父盆地には、荒川によってつくられた河岸段丘が発達している。段丘崖には水が滴る所があり、こうした環境で群落を形成する植物がある。貴重な群落の減少が一時危惧されていたが、意外な場所で群生していた。
tanukiran.jpgtanukiran2.jpg

続きを読む


バッコヤナギ

丘陵地のパイオニア
 秩父盆地には武甲山の石灰岩を原料とする大きなセメント工場が2箇所にあった。セメント製造には石灰岩の他に多量の粘土を原料とする。この粘土も盆地にある丘陵地から採掘していたことがある。過去の八ヶ岳噴火による火山灰が厚く堆積して、一部が粘土化したと考えられている。今日では採掘跡は荒涼とした台地になっているが、ここではパイオニア植物が定着して草原から森林への遷移が見られる。bakkoyanagi.jpgbakkoyanagi2.jpg

続きを読む


オオユリワサビ?

雪国の春
 足早にコシノコバイモの自生地に向かう途中、様子の違うワサビ属の花が気になった。証拠として撮影し、帰宅して調べることにした。確固たる自信はないが、上記に表示した名前と思われるのだが・・・
ooyuriwasabi.jpg

続きを読む


キクバオウレン [オウレンの仲間]

雪国の春
 雪解けの頃から開花する植物で、今回訪れた場所では花の見頃は過ぎていた。すでに果期を迎えているものも多く見られた。
ouren.jpgouren2.jpg

続きを読む


ショウジョウバカマ

雪国の春
 キクザキイチゲに続いて今回も雪国でなくとも見られる植物であるが、周囲の山々が真っ白な雪国で見る花は格別である。
syoujoubakama.jpgsyoujoubakama2.jpg

続きを読む


キクザキイチゲ [イチリンソウの仲間]

雪国の春
 今日の植物は、雪国でなくとも見られる植物である。高尾山など太平洋側にも分布しているが、写真のような群生する様子は、雪国でしか見たことがない。残念ながら本県では絶滅のカテゴリー扱いである。
kikuzakiichige.jpgkikuzakiichige2.jpg

続きを読む


コシノコバイモ [バイモの仲間]

雪国の春
 新年度が始まり、最初の一週が終わろうとしている。現役の方々は多忙な毎日をお過ごしのことと思う。桜が咲く山笑う季節、野山では次から次へと多種多様の花々が咲き乱れる。職に就いている時は、たとえ休日であっても花を愛でる余裕など乏しかった。今では立場が逆転し、季節の移ろいを静かに楽しんでいる。
 すべてのものが躍動する春は、どことなく人の気持ちを高ぶらせる季節だ。その中で一際輝くのは、雪国の春ではないかと思う。厳しいモノトーンの世界から一気に解放される美しさは、雪の降らない地方では到底見られない。
koshinokobaimo.jpgkoshinokobaimo2.jpgkoshinokobaimo3.jpg

続きを読む


ウスギオウレン [オウレンの仲間]

春本番
 秩父市内のソメイヨシノの開花は4月4日頃。ここ数日の20℃越えの気温で5分咲きか。数日前と比べ、景色が一変した。雪を被った奥秩父の白い山肌が薄くなり、里には様々な彩りが増えてきた。今日は、標高1000mを超える奥秩父の玄関口まで出かけた。
usugiouren.jpg

続きを読む


コガネネコノメソウ [ネコノメソウの仲間]

沢沿いの彩り
 凍てつく頃の暗い沢沿いは水の音さえも遠い。春が近づき水温むと、確実に生命の息吹を感じられるようになる。毎年訪れる暗い杉林の小さな沢に入ると、一際目映い黄金色の花に惹きつけられた。
koganenekonomesou.jpgkoganenekonomesou2.jpg

続きを読む


キバナノアマナ

晴明のべっぴんさん
 二十四節季の晴明をむかえた。降霜の朝にもかかわらず陽が昇ると気温は急上昇、時候に相応しい花々が咲きはじめた。
 撮影地は柿の木が3本栽培されている休耕地で適度な草刈りが定期的に行われている。南側にある屋敷林に遮られ、午後には日陰になる。本種の好む生育環境が保たれ、数多くの花を観察することができる。
kibananoamana.jpg

続きを読む


キブシ

清明
 4月4日は二十四節季の第5、清明である。「万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり」という意味があり、「清浄明潔」の略といわれる。確かに気温が上がる昼間は気持ちの良い季節である。しかし気温差が大きく今朝の最低気温は0℃。薄らと霜が降りていた。
kibushi.jpgkibushi2.jpg

続きを読む


ヒメニラ [ネギの仲間]

武甲山の麓で
 かって武甲山には西参道という登山コースがあった。このコース途中には幕岩という岩壁があり、チチブイワザクラの自生地でもあった。登山道は石灰岩の採掘量が増大した昭和60年1月、立入禁止となった。今日の写真は、この廃道となった旧西参道登山口付近(滝之入)で撮影した。旧登山口付近には、江戸時代に建立された石碑や山の神が現存する。ここは荒川の支流が流れ、散歩には打って付けの場所である。
himenira.jpg

続きを読む


フサザクラ

サクラ開花?
 東京都のソメイヨシノは満開というが、100㎞も離れぬ秩父の春は遅い。桜開花までには数日を要するだろう。31日から4月1日の雨は、標高の高いところではまだ雪である。里から見ると標高800m以上は、また冠雪している。少し山あいに入ると、早春に咲く樹木の花をまだ見ることができる。
fusazakura.jpgfusazakura2.jpg

続きを読む