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アブラチャン

春足踏み
 各地気象台からソメイヨシノの開花が発表される季節になった。しかし、秩父地方では今夜から明朝にかけてみぞれや降雪の予報。カタクリやキバナノアマナの蕾は開きはじめているが、春は足踏み状態である。
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ハナネコノメ [ネコノメソウの仲間]

春の淡雪
 昨日(26日)から今日まで久しぶりに良いお湿りとなった。特に今朝は数㎝の積雪、盆地を取り巻く山々は再び雪化粧をする。その後、雪は雨に変わり、昼過ぎから雨も上がり薄日が射してきた。
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バイカオウレン [オウレンの仲間]

彼岸明けの花巡り
 今回の花巡りのメインはユキワリイチゲ(3月25日投稿)、十分に開花するのは昼過ぎという。それまでに別の植物を探さなければならない。早春に咲く植物の種数は少なく、咲いているものでも日照条件等に反応するものが多い。そこで、日照等の影響を受けないオウレンの仲間を探すことにした。有名な古戦場跡近くの杉林を歩いていると、同じような目的の男性に出会う。NikonD500を持つY氏という方は、野生の動植物を撮影しているという。親切なY氏から、初対面にもかかわらず植物の情報を丁寧に教えていただいた。土地勘のない私でも、度重なる親切のお陰で下記の自生地に無事たどり着くことができた。ユキワリイチゲの自生地までは車移動で数10分程度の距離である。
 この場をお借りして心より御礼申し上げます。
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ユキワリイチゲ [イチリンソウの仲間]

彼岸明けの花巡り
 暑さ寒さも彼岸までというが、今年は季節の進み具合がゆっくりである。今のところ、異常なほど早く進んだ昨年とは違うようだ。以前からこの季節に是非みたい植物があった。植物園で見たことはあるが、やはり自生地で一度はじっくり観察したい。
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イヌノフグリ

アズマイチゲ堪能後の寄り道 
 アズマイチゲの撮影後、また悪い癖が出てしまった。家に向かっている途中、別の植物が頭にうかんだ。すでに2月上旬には開花しているが、この植物のその後が気になっていた。inunofuguri.jpginunofuguri2.jpg

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アズマイチゲ [イチリンソウの仲間]

再びキンポウゲ科の花巡り
 今日は、朝から気持ちの良い晴天。自宅から見える奥秩父の山々は新たな雪化粧、朝日に映えて美しい。これでスギ花粉の飛散がなければ最高である。
 学生時代、春咲き植物の花の開閉運動と傾熱性について学んだことがある。この季節に咲く花は、曇や雨の日には気温が上がらす閉じてしまうものが多い。過去の撮影記録を見ると、「2015年3月15日、アズマイチゲ見頃」とある。今日は晴れて気温も上がるという予報を信じて、秘密の群生地に向かった。午前10時に到着するが、群生地東南側の山で日陰になり、やっと日光が当たりはじめた状態。花は全て閉じている。午後になれば開花すると判断し、別の所へ向かう。
 群生地に戻ったのは午後1時。数え切れないアズマイチゲの一華一華がそれぞれ自己主張するように咲き誇っていた。彼岸入り前の最高の一日となる。急いで墓参りの準備をしないと、故人に叱られてしまいそうだ。
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ダンコウバイ

散歩道に春近づく
 キンポウゲ科の花巡りで、いつもの散歩道を疎かにしていた。晴れの日が続いていたが、天気は下り坂で久々の曇天。こんな日には木に咲く花が、柔らかな光で写すことができる。
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ミスミソウ [ミスミソウの仲間]

ミスミソウ属の撮り比べ
 これまでオオミスミソウ2016-12-08スハマソウ2017-03-06を取りあげた。隣接県のミスミソウの自生地で形態上の違いや生育地の環境に注目して観察することができた。今年はじめて県境の長いトンネルを通過したが凍結場所もなく、道路は無雪期と変わりなかった。
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ヤブツバキ

樹木の春
 関東平野に点在する林や丘陵地を歩くと冬芽や枝の色合いが変わってきた。太陽光の強さも増しているのだろうが、春の気配を感じる。ネコヤナギやハンノキ(3月3日)のような地味な花だけでなく、色鮮やかな花をつける樹木もある。
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ヒメウズ

人里の小さな花
 スハマソウを撮影して人里に戻ると陽だまりの場所があった。すでにヤマルリソウが見頃で、タチツボスミレも咲きはじめている。休みながら他の被写体を探していると小さな花に気づいた。
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スハマソウ [ミスミソウの仲間]

ミスミソウの仲間
 キンポウゲ科のミスミソウ属Hepatica には数種が分類されている。一般的には、オオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウが知られている。葉先の形で分類しているが、それぞれ個体差があり厳密な区別は難しい。花期は自生する地域によって違いがあるが、概ねその地域の早春と思われる。園芸としての歴史は長く雪割草という名前で人気があるが、自生地の減少に拍車をかける一因でもある。植物は環境に適応して自生しており、自然の中で見てこそ美しいと考えている。
 日本海側に分布するオオミスミソウは何度も見ているので、スハマソウを一度見てみたいと願っていた。かねてから自生している地域はある程度把握していた。少々の遠出となったが念願の花を愛でることができた。
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ハンノキ

目立たない花
 一雨ごとに春めいてきた。そこで、春到来を感じさせる花としたいのだが、以前から狙っていた被写体を撮影できたので紹介したい。植物に関心があっても写したい人は少ないと思われる。
 待ち焦がれていた春は、花粉症の方にとっては厳しい季節である。本格的にスギ花粉が飛散し、次はヒノキに攻められる。これさえなければ最高の季節である。今回の目立たない花は、スギやヒノキ同様花粉症の原因となる植物である。特に、北海道ではスギ花粉より飛散量が多いといわれている。hannoki.jpghannoki2.jpg

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ミチノクフクジュソウ

フクジュソウとの違い
 前回(2月28日)でもふれたが、1属1種であったフクジュソウ属(Adonis)は、現在4種に分類されている。従来のフクジュソウに加えて、キタミフクジュソウ(北海道に分布)、シコクフクジュソウ(四国、九州に分布)、ミチノクフクジュソウ(本州、九州に分布)の計4種。4倍体の染色体をもつフクジュソウに対して、他の3種は2倍体であることが判明している。「キタミ」と「シコク」は遠隔地にあるために観察したことがないが、二年前にミチノクフクジュソウを観察することができたので紹介したい。
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