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オオイワヒトデ [シダの仲間]

亜熱帯林に群生
 オオタニワタリから林床に視線を下ろすとシダの群生に気づいた。四国西部でイワヒトデからオオイワヒトデに分布が変わる,という予備知識があったのでレンズを向けた。羽片が2-5対のイワヒトデに対して,本種はより多くなる。さらに葉脈もより明瞭といわれている。写真では感じられないが,肉眼ではかなり薄暗い森だ。シャッタースピードは1/13秒(ISO400,f4),森の中は微風でブレは最小限に止められた。
ooiwahitode.jpgooiwahitode2.jpg
オオイワヒトデ(ウラボシ科)Leptochilus neopothifolius 大岩海星
 四国(主に高知県,まれに愛媛県)・九州(本土,壱岐,五島列島,天草諸島,馬毛島,種子島,屋久島,口之永良部島,トカラ列島,喜界島,奄美大島,徳之島,沖永良部島,与論島)・沖縄(本島,慶良間諸島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島,魚釣島)・小笠原諸島(父島,母島)に分布,日本の南部ではやや普通に山地林下のやや薄暗い地上や斜面に群生することが多いが,やや明るい林縁に生えることもある。胞子体は常緑性のシダ。根茎はやや太くて長く匍匐し,先端には褐色~暗褐色の鱗片が密にあり,葉を疎らに出す。葉は二形をなし,胞子葉は高く直立する。葉身は単羽状複葉の披針形で,頂羽片と6-12対の側羽片からなり,辺縁は裏面へやや巻き込む。羽片は披針形で先端は尾状に伸び,基部も次第に細くなる。葉の幅は栄養葉の方が広い。下部の羽片には柄があり,上部では中軸に流れる。葉質は薄紙質で,上面は黄緑色~明緑色で裏面はやや色が淡い。胞子嚢群は太めの線形で,羽軸に対して斜上し,包膜を欠く。染色体数はn=36の2倍体。 (2020.11.20)

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