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アカハナワラビ [シダの仲間]

初冠雪
 昨日(11月29日)は久々の快晴,最低気温-1.9℃,薄ら雪化粧した秩父連山が澄み切った青空に一際映えていた。今年も余すところ残り一月となった。

 数日前,近くの丘陵でフユノハナワラビに似た胞子葉を見つけた。落葉に混じって目立たない栄養葉に注目して撮影した。両面ともに赤褐色,羽片の先端及び裂片の鋸歯は鋭い。
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アカハナワラビ(ハナヤスリ科)Botrychium nipponicum 赤花蕨
 本州(宮城県以南)・四国・九州に分布するが,本州南西部や四国・九州ではややまれに産する。
 向陽地の山地林下に生える冬緑性の小型草本。根茎は短く,直立し,年に1枚の葉を出す。葉は高さ20-50㎝,担葉体は短く,長さ1.5ー6㎝,無毛。栄養葉は長い柄(3-13㎝)を持ち,葉身は3出葉的に3回羽状に分岐し,長さ,幅ともに役10㎝,草質から膜質,羽片は下部のもので広卵形,長い柄がある。
 栄養葉の羽片の頂片が鋭頭,裂片は鋭鋸歯縁,冬季に葉が著しく紅変することが特徴。
 胞子葉は栄養葉よりはるかに長く,胞子が飛散したあと枯死する。
 オオハナワラビと外見上は似ているので,葉が紅変する一変異形と見られたこともあるが,胞子の形態はフユノハナワラビのなかまであることを示している。 (2019.11.24)

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